子どもの健康・安全についての情報発信を担うこども家庭庁は、乳幼児が異物を飲み込み喉に詰まってしまったときの応急処置について、「119 番通報を誰かに頼み、直ちに以下の方法で詰まった物の除去を試みます」とします。
「1歳以上の幼児には、まず『背部叩打(こうだ)法』を行い、異物が除去できなかった場合は『腹部突き上げ法』を行います。1歳未満の乳児には、『背部叩打法』と『胸部突き上げ法』を数回ずつ交互に行いましょう。意識がない場合は、心肺蘇生を行います」
「背部叩打法」では、幼児の場合は子どもの後ろから片手を脇の下に入れて、胸と下あご部分を支えて突き出し、あごをそらせます。片手の付け根で両側の肩甲骨の間を強く迅速に叩きます。
乳児の場合は片腕にうつぶせに乗せ顔を支えて、頭を低くして、背中の真ん中を平手で何度も連続して叩きます。
「胸部突き上げ法」(乳児)では「片手で体を支え、手の平で後頭部をしっかり支えます。心肺蘇生法の胸部圧迫と同じやり方で圧迫しましょう」。
「腹部突き上げ法」(幼児)では「後ろから両腕を回し、みぞおちの下で片方の手を握り拳にして、腹部を上方へ圧迫します」。
【参照】もしもの時の「応急手当方法」 - こども家庭庁
https://www.cfa.go.jp/policies/child-safety-actions/handbook/content-7
また、「呼吸が苦しそう」「顔色が青白い」「ぐったりして呼びかけてもぼんやりしている」などの場合はすぐに救急車を呼び、判断に迷う場合は子ども医療電話相談(#8000)でも対応を相談することも重要です。