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マンガ

「最低だ…」座り込んだ理由 身近な存在〝知ってたつもり〟注意され

漫画「知ってたつもり」の一場面。
漫画「知ってたつもり」の一場面。 出典: 稲空穂さん提供

目次

「特別じゃない日」をテーマにした単行本が発売された漫画家・稲空穂さん。SNSで発表して注目を集めた漫画「知ってたつもり」に込めた思いを聞きました。
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漫画のあらすじ

動物が苦手だった青年は、ひょんなことから子猫の「シャケ」を拾って育てることに。

慣れないながらも一緒に暮らし始めるうちに、かけがえのない存在になっていきました。

ある日、元気だったシャケが突然、吐いてしまい、青年は不安と焦りを抱きつつ、動物病院へ駆け込みます。

獣医に「心当たりは? 何か飲み込んだとか」と聞かれた青年は「何もないと思います…」と答えますが、診察の結果、青年がバイト先でもらったお菓子のリボンを飲み込んでしまい、手術が必要だと告げられます。

獣医に「猫の飼い方の本とか読んだりしなかったの?」と聞かれ、「SNSとか動画なら…」と答える青年に、「ここまで何もなくて運が良かったよ、君」と厳しい言葉をかける獣医。

シャケのことを知ってたつもりで「何もわかっていなかった」という後悔を感じる青年。手術は無事に成功し、ほっと胸を撫で下ろします。

「俺…全然わかってなくて。シャケのこと色々教えてください」と素直に頭を下げる青年に、獣医は大笑いで「他人に“自分の家族”の性格を聞いたりしないでしょ。一番そばにいたのは君なんだから」と答えます。

麻酔から覚めたシャケにすりすりされ、もっと大切にしようと思った青年は、『猫の飼い方』の本を何冊も買い込んで、勉強を始めるのでした。

作者・稲空穂さんからのメッセージ

このテーマでお話を描く際、いろいろなことを考えました。

私自身が猫を飼っていることもあり、あらためて猫の本を買い漁り読みました。

大切な存在が、いつも元気で過ごしてくれていることが当たり前すぎて、いざそれが崩れてしまったとき、自分はちゃんと立ち回ることができるのか――。

考えるだけで心がざわついてしまいますが、今この時だからこそできることもたくさんあります。

変わらない日常を大切に、何かあったときにも対処できるように。また何か起こらないように。

環境を整えていくことも、とても大事なことだなと思いながら、このお話を描かせていただきました。
稲空穂さんのツイッターがこちら

書籍「特別じゃない日」の第1集はこちら

書籍「特別じゃない日」の第2集はこちら

書籍「特別じゃない日」の第3集はこちら

書籍「特別じゃない日」の第4集はこちら

書籍「特別じゃない日」の第5集はこちら

withnewsでは毎月、稲さんの漫画とともに作品に込めたメッセージについてのコラムを配信しています。

【過去の作品はこちら】

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