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連載

#246 #小山コータローの4コマ劇場

〝丸の内のくのいち〟? 「ニッチな人」へ捧ぐ…路上ミュージシャン

色んな人がいるよね

小山コータローさんのマンガ「ニッチな人たち」
小山コータローさんのマンガ「ニッチな人たち」
場所…。漫画家・小山コータローさん(@MG_kotaro)が描くのは、どこか奇妙だけどなぜかツボに入る4コマ漫画。想像の斜め上からくる小山さんの発想力で、ちょっとダウナーな頭をやわらかくしてみませんか。
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小山コータローの4コマ劇場

「ニッチな人たち」

小山コータローさんの漫画「ニッチな人たち」
小山コータローさんの漫画「ニッチな人たち」

麗しいVRゴーグルの先に

たびたびツイッターでも話題になるギャグ漫画作家の小山さんに、漫画にちなみ「場」にそぐわない経験談を聞きました。

その場にそぐわなかった経験…ありますね。
 
何年か前にVRゴーグルを買ったんですよね。しかも結構高いやつ。やっぱり新しいテクノロジーに触れる瞬間ってワクワクするじゃないですか?
 
もう梱包の箱もしっかりしていて、インテリアになるくらいかっこいいんですよ。
 
でも僕はこれから仮想空間に飛び込むつもりなんです!現実世界のかっこいい梱包なんて僕には関係ないんです。
 
僕「ビリビリビリ!」
 
大声でそう叫びながら箱を破りました。すると、やはり予想通り
 
箱「ビリビリビリ!」
 
と音を立てた破れ、麗しいVRゴーグルがあらわになりました。
 
早速何かVR専用の動画を見てみようと思い、YouTubeにあった VR用動画を適当に見てみることにしました。 VRゴーグルをセットしたその瞬間、目の前には妖艶なダンサーが2人踊っていたのです!
 
瞬く間に、僕の部屋がダンススタジオになったのです。すごい!すごすぎる!
 
5分程度目の前で踊る2人を見つめて、周りはどうなっているのだろうと思いながら振り向いたところ、なんともう1人後ろにもダンサーがいたのです。
 
そう、この仮想空間での僕はダンサーを至近距離で見つめる成人男性ではなく、ダンスチームの中心メンバーだったのです。
 
しばらくの間呆然と妖艶なダンスを見つめた5分間、僕はメンバーだということに気づかずチームの輪を乱してしまうという仮想体験をする事ができました。
 
「その場にそぐわない経験」ってこういう話でいいですか?
 

<こやま・こーたろー>
 漫画家。「違和感」を作風とし、漫画家のSNS「コミチ」やTwitterで毎日4コマ漫画を発信中。前後関係を無視したセリフや、突拍子もない理不尽な展開が得意。初の書籍「デリシャス・サンド・ウィッチーズ」(扶桑社)発売中。Twitterアカウントは@MG_kotaro

   ◇

 漫画家・小山コータローさんの連載「#小山コータローの4コマ劇場」は原則週1回、withnewsで配信していきます。
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