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新年の「しぶんぎ座流星群」4日ピーク 今年は好条件?見頃はいつ?
新年を彩る「しぶんぎ座流星群」が4日にピークを迎えます。見ごろは4日の明け方だといいます。今年はどれぐらい見られるのか、そもそも「しぶんぎ座」とは?詳しく解説します。
しぶんぎ座流星群は8月のペルセウス座流星群、12月のふたご座流星群と並んで「三大流星群」と呼ばれています。
国立天文台によると、今年は1月4日午前0時ごろがピークとなります。ただ、この時間は「放射点」がまだ低い位置であるため、観察には向いていません。
放射点とは、地上から夜空を見たときに、ある1点から流れ星が放射状に飛んでくるように見える点のことをいいます。
見ごろは4日未明から明け方にかけてです。今年は、月が早めに沈むため月明かりの影響がなく、観察には好条件。
最も多く見えるのは、放射点が空高くに昇ってくる午前5時ごろで、1時間あたり30個ほど見える可能性があります。
ふたご座流星群は放射点がふたご座の方向に、ペルセウス座流星群は放射点がペルセウス座の方向にあるため、そういった名前が付いています。
ところが、しぶんぎ座流星群の「しぶんぎ座」は、現在では存在しない幻の「壁面四分儀(へきめんしぶんぎ)座」という星座に由来しています。
「四分儀」とは、天体の高度を測る観測装置のこと。天体は時間と共に東から西へと動いています。その天体が南中するときの高度は、観測する地点の緯度によって変わります。
日本地図を作った伊能忠敬もこの四分儀を使っていたといいます。測量時、夜になると四分儀を使って星の高さを測り、その土地の緯度を決めていたそうです。
さて、この四分儀の名前を持つ「しぶんぎ座」、実は今はもう存在していないのです。
国立天文台によると、数百年前は研究者が勝手に星をつなげて星座をつくり、星座が乱立していたことがあったそうです。しぶんぎ座は18世紀にフランスの天文学者がつくりました。
担当者は「100年ほど前、国際天文学連合が全天で88個の星座を正式に決めました。その際に、しぶんぎ座は採用されず、廃止されることになりました」と説明します。
ただ、しぶんぎ座があった方向から流れ星が流れてくる放射点があることから、今でも「しぶんぎ座流星群」と呼ばれています。現在の星座でいうと「うしかい座」と「りゅう座」の境界あたりが放射点にあたります。
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