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しし座流星群17日ピーク、見え方は? 過去には千個以上「流星雨」も
「しし座流星群」が17日にピークを迎えます。しし座流星群といえば、過去に多くの流れ星が観察されたこともあり、2001年には1時間に1千個以上が観測される「流星雨」となりました。さて、今年はどのくらい見られそうでしょうか。
11月17日〜18日に、しし座流星群が見ごろを迎えます。国立天文台によると、18日未明には、暗い場所でなら1時間に3個ほどの流星が見えそうだということです。
流星研究家の佐藤幹哉さんは「今年は満月過ぎの月明かりの影響が大きく、あまり期待できないかもしれません。来月のふたご座流星群は規模の大きい流星群なので、期待して待ちましょう」と説明します。
ちなみに、今月の満月は11月16日。紫式部と同時代に栄華を極めた貴族・藤原道長が、有名な和歌「この世をばわが世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば」を詠んだのは旧暦の10月16日で、今年のその日は11月16日で同じ満月の日となります。
流星群の観察には邪魔になりますが、夜空には道長が見上げたのとほぼ同じ月が見られるでしょう。
流星(流れ星)とは、宇宙空間にある直径1mm〜数cmほどのちりの粒が地球の大気に飛び込んできて大気と激しく衝突し、光を放つ現象です。
しし座流星群は、33年の周期で地球に近づくテンペル・タットル彗星が放出したちりの帯に地球が突っ込むことで起きます。
夜中に東の空に昇ってくるしし座の方向から星が流れてきます。まるで空中の1点から流れ星が放射状に飛ぶように見え、この点を「放射点」といいます。
流星は放射点から飛び出し、夜空のどこにでも現れます。しし座の方向をじっと見るというよりは、夜空全体をぼんやりと眺めるといいでしょう。街灯などがない方角を見上げ、目が暗さに慣れるまで15分間は観察し続けるのがコツです。
国立天文台によると、しし座流星群は過去に多くの流星が観察されていることで有名です。過去には1799年、1833年、1866年、1966年などに多くの流星が見られる「流星雨」となったそうです。
特に2001年には、日本でも1時間あたり1千個を超える流星が観察されましたが、それ以降は数が少なくなっています。
最近は、流星群のもとになる彗星の軌道から、流星の数を予測しようという研究も進んでいます。しし座流星群で次に2001年のような大出現が見られるのは、2030年代と予想されています。
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