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ティーバッグで麦茶、飲みきりの目安は? メーカー直伝の保管注意点
容器は衛生的にしておきましょう
暑い夏、水分補給に欠かせない麦茶。筆者の家では毎日ティーバッグで麦茶を作っています。毎日のことで何も気にせず用意して飲んでいるものの、ふと、飲みきらなければいけない目安はどのくらいなのか気になりました。保管方法や注意点を飲料メーカーに聞きました。
話を聞いたのは、飲料メーカーの伊藤園です。ティーバッグでつくるお茶の商品も展開しています。
担当者によるとティーバッグで作ったお茶は、「冷蔵保管で24時間以内に飲みきりいただくのがおすすめです」とのこと。
「雑菌が繁殖する可能性が高くなる常温保管(15~25度が目安)や、冷蔵庫でも24時間を超える長期保管はおすすめできません」と話します。
保管方法は季節による違いはなく、推奨される時間以上が経過すると「濁りやとろみ、塊(浮遊物や沈殿物)などが生じる可能性が高い」そうです。
東京都保健医療局のサイトでは、「水出しのティーバッグの麦茶を飲んでいますが、衛生面で問題ないのでしょうか?煮出したほうがよいのでしょうか?」という質問が公開されています。
そこには「水出しであっても煮出しであっても、細菌の増殖に大きな変化はありません。重要なのは、容器の衛生管理です」との回答が。
「容器が汚染されていれば、食品も汚染されます」「お茶をつくる際に手が汚れていれば、同様に食品や容器も汚染されます」とした上で、「家庭で飲料をつくる場合は、水出しや煮出しに関わらず、手や容器をよく洗い、ティーバッグや水を衛生的に取扱いましょう」と注意を呼び掛けていました。
伊藤園の担当者も、「使用する容器をしっかり洗浄・殺菌するなど、衛生的に管理すること」が大切だと念押しします。
お湯出し・水出しにかかわらず、雑菌の増殖を防ぐためには「必ず冷蔵庫に入れて、早めに飲むことが重要」だそうです。
筆者は水出しで朝や夜に作って冷蔵庫に入れておいて、帰宅後や起床後に飲むようにしていますが、ティーバッグを取り出す適切なタイミングはあるのでしょうか?
担当者は「つけたままにすると風味や水色が濃くなりすぎるため、お好みの濃さになったら取り出していただくのがおすすめです」と話します。
猛暑が続くと、留守中の室温も高くなってティーバッグそのものの保管も気になります。
「他の食品の香りが移りやすいため、冷蔵庫には入れず高温多湿の場所を避けて保管してください。外袋を開封した後は、1ヵ月~1ヵ月半を目安にお早めにご利用ください」と呼びかけています。
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