ネットの話題
「辰」の和菓子、可愛く作っちゃった 試作品がバズって手作り大忙し
どんな商品なのかを取材しました
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どんな商品なのかを取材しました
新年の干支である「辰」をモチーフにした和菓子の試作品がSNS上で話題となり、年末も職人たちが大忙しで手作りしているお店があります。どんな商品なのかを取材しました。
山梨県北杜市に本店がある、明治創業の和菓子屋・金精軒。
そのX(旧ツイッター)アカウントが11月、こんなつぶやきを投稿しました。
添付された画像に写っているのは、季節の風物などをモチーフにした和菓子「練り切り」の試作品。
来年の干支である「辰」を表現したものですが、細部まで作り込んだ可愛い仕上がりになっています。
この投稿に対して、「とても繊細な作品」「侘び寂びは無くとも最高に可愛い」といったコメントが寄せられ、いいねは6万を超えています。
職人さんが干支のお菓子のデザインを考えていました。
— 金精軒 (@kinseiken_jp) November 17, 2023
上生菓子の表現はより簡素にするのが伝統的です。
なるべく線を減らして洗練させ、少ない情報から如何にテーマを感じ取ってもらうかに侘び寂びを込めます。言葉が少ないお菓子は上品です。
で、当店は無視して毎年可愛く作っちゃうってわけ!! pic.twitter.com/0jfegGJJ37
「話題になったことで注文が殺到しており、職員3人で毎日手作りしています」
そう話すのは、金精軒のSNS担当者です。
予約はすでに締め切っていて、2日から本店と韮崎店で販売する分も合わせて製造に大忙しとのこと。
辰の角の部分は、普段から使っている鳥の型を流用しており、引き抜くと可愛らしい姿を見ることができます。
また、見た目だけでなく味にも工夫が施されています。
元洋菓子職人が発案したこともあって、中に入っている白あんはラ・フランス(西洋なし)の味に。
おなかに抱えている白い宝玉は、チョコとゼラチンでコーティングしてあるそうです。
「見た目だけでなく食べた時の驚きを提供したい、という思いで職人が考案したと聞きました」
話題になったことについて、担当者はこう話します。
「職人の苦労が報われてうれしいです。これをきっかけに地元の和菓子屋さんに足を運んでいただき、それぞれの魅力を知っていただけたらと思います」
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