ネットの話題
「ブラックサンダーへの誇り感じる1枚」 社長の写真で好感度アップ
撮影の経緯を取材しました
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撮影の経緯を取材しました
人気のチョコバー「ブラックサンダー」で知られる有楽製菓(東京都小平市)。その社長のプロフィール写真がSNS上で話題になりました。「自社製品に誇りを持ってないと出来ない」と評判になった1枚です。撮影の経緯を取材しました。
ココアクッキーとプレーンビスケットをチョコでコーティングした「ブラックサンダー」。
ココアのほろ苦さとチョコレートの甘み、ザクザクとした食べ応えのある食感に加えて、1本35円(税抜き)という手頃な価格で人気の商品です。
名前の由来は、ココアクッキーを連想させる「ブラック」と、子どもが好きなカッコいい戦隊ヒーローを連想させる「サンダー」を組み合わせたもの。
有楽製菓では児童労働に配慮されたカカオ原料への切り替えを進めており、ブラックサンダーに使用するカカオ原料は100%切り替え済みだそうです。
そんな有楽製菓の社長を務める河合辰信さんの写真が先日、SNS上で注目を集めました。
キリッとした真面目な表情のプロフィール写真ですが、首元にはブラックサンダーのようなものを大量に巻き付けています。
漫画家のうえはらけいたさんが「ブラックサンダーの社長、宣材写真だけでめちゃくちゃ信頼できる」と写真付きでX(ツイッター)に投稿すると話題に。
この投稿に対して「顔とやってることの温度差がウケる」「実際にとても信頼できる素晴らしい社長さんです」といったコメントが寄せられ、いいねは18万を超えています。
ブラックサンダーの社長、宣材写真だけでめちゃくちゃ信頼できる pic.twitter.com/0UnCoKjIRL
— うえはらけいた|漫画家 (@ueharakeita) October 19, 2023
「実はこのマフラーは、2021年のバレンタインデーのプロモーションにて実際に販売した商品なんです」
そう話すのは経営品質部の係長・牧宏郎さんです。
バレンタインデーの「あげなきゃいけない」「お返しをしなければいけない」といった義務感や閉塞感を何とかしたいとグッズを企画。
2月は寒い時期なので「ブラックサンダーを使って温まってもいいじゃないか」と、マフラーを商品化したそうです。
「個包装の中には綿が入っていて温かいです。ですが、ちょっとチクチクして付け心地はあまりよろしくないです……」と牧さん。
今回話題になった社長の写真は、マフラー商品化の際に撮影したもの。
撮影にあたって意識した点について、河合社長はこう話します。
「マフラーがファッションアイテムとして魅力的に見えるよう、過去最高のキメ顔を心がけました」
一見ふざけているように見えますが、いたって真面目に取り組んだとのこと。
「ユーモアを取り入れながらも、お菓子には真摯に向き合う」という自社の在り方を端的に表現したそうです。
社長お気に入りの1枚で、ときどき利用しているというこの写真。
10月中旬に都内であったイベントで使用したところ、うえはらさんが気づいて投稿したようです。
話題になったことについては、こう話します。
「とても嬉しいのですが、正直なところあまりの反響の大きさに困惑しています。ただ、そのおかげで弊社やブラックサンダーに興味をもっていただけたのであれば、体を張ってよかったと思っています」
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