ネットの話題
「みんな行くよね、でもね…」 おたる水族館がライバルを宣伝する訳
ライバルを宣伝しているように見えるポスターの狙いを聞きました
札幌市にグランドオープンした都市型水族館「AOAO SAPPORO」。開館に合わせておたる水族館（北海道小樽市）が掲出したポスターがネット上で注目を集めています。ライバルを宣伝しているように見えるポスターの狙いを聞きました。
チ・カ・ホに掲出
今月20日にグランドオープンした「AOAO SAPPORO」（札幌市中央区）。
狸小路商店街に面した複合商業施設「moyuk SAPPORO」の4～6階にある水族館です。
そんな新しい水族館を宣伝するかのようなポスターが、札幌駅前通地下歩行空間（チ・カ・ホ）に掲出されています。
広告を出したのはおたる水族館で、こんな文章が書かれています。
「札幌・狸小路に都市型水族館『AOAO SAPPORO』がいよいよオープンだって！ 道民は新しもの好きだから、みんな行くよね…… でもね、必ず帰ってきてね～ おたる水族館」
この広告はツイッター上でも注目を集め、「これ好き」「おたる水族館はわかってる」といったコメントが寄せられています。
担当者に聞きました
「決して自虐ではなく、本音をそのまま広告にしました」
そう話すのは、おたる水族館の営業担当者です。
ライバルのように見える両館ですが、実はAOAO SAPPOROのいきものたちの飼育や管理、展示といった業務はおたる水族館が受託しています。
そんな関係性のもと、それぞれのいいところを出し合って広告を作ろうと企画。
ところが広告掲出にあたってダブルスポンサーはNGということがわかり、おたる水族館としてポスターを出すことになったそうです。
中吊り広告も
7月18～24日にかけては札幌市営地下鉄に中吊り広告も掲出。
こちらは週刊誌の広告風になっていて、札幌市厚別区にある新さっぽろサンピアザ水族館のことも紹介しています。
「ライバルうんぬんではなく、全体として水族館に興味を持っていただくことで、それぞれの館に足を運んでいただけると考えています」
広告が注目を集めたことについてはこう話します。
「とてもありがたいです。夏のおたる水族館は素敵なイベントがたくさんありますので、ぜひお越しください」
「みんな行くよね、でもね…」 おたる水族館がライバルを宣伝する訳
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