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ネットの話題

歩くたびプルプル揺れるメンダコプリン 開発に2年、夫婦のこだわり

「かわいい姿」を再現しました

「めんだこプリン」の型から丁寧にこだわって作りました
「めんだこプリン」の型から丁寧にこだわって作りました 出典: しーらかんすCafeのツイートより

目次

耳のように見えるヒレが、歩くたびにパタパタ、プルプルと揺れる。「めんだこプリンアラモード」を持ち歩いた時の愛らしい姿がSNSで話題になりました。深海に住むタコの仲間「メンダコ」をモチーフにプリンを作った背景には、店主夫妻の思いとこだわりが詰まっていました。

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プリンの動画に30万近い「いいね」

「めんだこプリンアラモード」を販売しているのは、静岡県沼津市の沼津みなと新鮮館の中にある「しーらかんすCafe」です。2022年10月からめんだこプリンを発売しています。

6月、ツイッターにめんだこプリンの動画が投稿されると、30万近い「いいね」がつき、多くの人がその姿に魅了されました。

出典:トロピカルあわせみそしるさんのツイートより

投稿主のトロピカルあわせみそしるさんは、「あまりにもかわいかったのでツイートしました。やさしい味で満足感のあるボリュームでしたし、海の見える場所で食べたので気持ちも良かったです」と話します。

現在は東京都在住ですが、以前は静岡県御殿場市に住んでいて沼津には何度も足を運んでいたそうです。

ツイートがきっかけとなり、しーらかんすCafeの店主とダイレクトメッセージでやりとりもしました。ツイートから約10日後、トロピカルあわせみそしるさんは再びしーらかんすCafeを訪れ、店主夫妻と会話を交わしたといいます。

「ツイッターのおかげでいいご縁ができて、沼津に行く理由が増えました」と笑います。

めんだこプリン
めんだこプリン 出典:しーらかんすCafeのツイートより

しーらかんすCafeに聞きました

めんだこプリンアラモードについて、しーらかんすCafeに聞きました。

プリンは直径約7センチで、高さ約5センチ。いちごミルク味で、地元静岡のいちご・紅ほっぺと丹那特濃乳を使っています。カップの中には角切りのパンケーキやミカン、白桃などのフルーツが入っているそうです。

店主の矢島伸浩さんによると、開発のきっかけは妻・はるかさんのリクエストでした。「妻がメンダコ好きで、以前からメンダコの形をしたスイーツを作ってほしいと頼まれていました」

はるかさんは、「パタパタと泳ぐ姿が印象的なメンダコですが、普段はペタンと底に張り付いていてあまり泳ぐ場面に遭遇する機会はありません。それならその姿をプリンにして楽しめるといいのではないかと思いました」と話します。

2020年10月、メンダコの形をしたスイーツの研究が始まりました。特にこだわったのは、耳のように見えるヒレの動きです。

パタパタする姿を再現するため、プリンの型をデザインした矢島さん。メンダコをデッサンして粘土で5、6体作り、食品用のシリコンで型を作りました。

ヒレの角度や厚さを何度も作り直したり、プリンの材料の配合を調整したり、10回以上試作して、現在のようなパタパタぷるるんとなる動きにたどり着いたそうです。大きさも、カップの上に乗せてちょうどよいサイズに仕上げました。

「めんだこプリン」の型を作るために使った道具
「めんだこプリン」の型を作るために使った道具 出典:しーらかんすCafeのツイートより

土日祝日に10個限定

はるかさんに相談しながらめんだこプリンを作っていた矢島さん。完成した時、はるかさんは「かわいい」と手をたたいて喜んでくれていたといいます。夫婦ともに納得のいく完成度でした。

型はすべて手作りで、10個ほどしかありません。めんだこプリンアラモードの販売は、土日祝日のみで10個限定。価格は900円(税込み)で、毎回売り切れているそうです。

「お客様からは『持ち帰れるのだったら30個頼みたかった』という声もいただきます。みなさんからの要望があれば、今後は量産化も考えていきたいです」と矢島さんは話します。

矢島さんは、「食べ歩きでメンダコの動きを楽しんでいただくのはもちろん、港が見えるテラス、ベンチ席もあります。近くには沼津港深海水族館もありますし、景色や観光と一緒に楽しんでいただけるとうれしいです」と話しています。

しーらかんすCafeのHP:https://shirakansu.com/cafe

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