刺さったキュウリ――。漫画家・小山コータローさん（@MG_kotaro）が描くのは、どこか奇妙だけどなぜかツボに入る４コマ漫画。想像の斜め上からくる小山さんの発想力で、月曜日、ちょっとダウナーな頭をやわらかくしてみませんか。

【PR】手話ってすごい！小学生のころの原体験から大学生で手話通訳士に合格

【↓↓↓過去の作品はこちら↓↓↓】

「VR吹き矢」

小山コータローさんの漫画「VR吹き矢」

立食パーティーの逆は「黙り座食」

たびたびツイッターでも話題になるギャグ漫画作家の小山さん。体験してみたいVRについて聞いてみました。

体験してみたいVR…やっぱりVRのいいところは手軽に体験ができるところだと思うので、実際にやることのハードルが高いもののほうが良さそうですよね。
 
そうなるとやはり「立食パーティーVR」です。
 
立食パーティーって中々行く機会がないし、行った時にどう振る舞っていいのかがわかりませんよね。黙り座食ばかりしている僕たちにはその作法は謎に包まれています。
 
そもそもどうやって招待されるんでしょうか。
 
突然兵士に「おい貴様！立食パーティーへの参加をするのだ！」と槍を喉につきたてられるのか、招待状が出されるか、兵士が喉に招待状を突きつけるのかは僕にはわかりませんが、立食パーティーVRさえあれば全ての不安は解消されるのです。
 
ゴーグルを装着して辺りを見回せば、尖ったメガネの貴婦人や、シルクハットの紳士、蝶ネクタイの御曹司に、チューブトップの財閥が左手でワインをクルクルと回し、右手でステーキをクルクルと回しています。
 
次々に運ばれてくるモンゴウイカのフルコースに舌鼓を打ちながら、会場では演奏系YouTuberの生演奏、ピエロメイクをした演歌歌手の脱出マジックに拍手がなりやみません。
 
楽しい立食パーティーを終えて、用意されたベンツに乗り込み、そっとVRゴーグルを外すと、そこにはいつもと同じ寒く冷たいコンクリートの床………目の前には錆びた鉄格子……。
 
悪いことはするもんじゃないですね！

＜こやま・こーたろー＞
　漫画家。「違和感」を作風とし、漫画家のSNS「コミチ」やTwitterで毎日４コマ漫画を発信中。前後関係を無視したセリフや、突拍子もない理不尽な展開が得意。初の書籍「デリシャス・サンド・ウィッチーズ」（扶桑社）発売中。Twitterアカウントは@MG_kotaro。

　　　◇

　漫画家・小山コータローさんの連載「#小山コータローの4コマ劇場」は原則週１回（月曜日）、withnewsで配信していきます。

【↓↓↓過去の作品はこちら↓↓↓】

「食事中に…」母が怒った息子のVR体験　ゴーグル外した目の前に

1/356枚