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ネットの話題

パン生地作りで大惨事、「絶望通り越して…」 リプライは大喜利状態

気づいたときに「ヒヤッとしました」。

発酵させすぎて…
発酵させすぎて… 出典: nakoさんのツイートより

目次

お菓子づくりが好きな24歳の自宅で大惨事――。電子レンジの中に置かれた、生き物にも見える、まかふしぎな物体の写真が話題です。なかなか見ない造形が生まれた背景について、聞きました。

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「パン生地、発酵させていたこと忘れてた」

投稿主は、お菓子作りが好きなnakoさん(@naaakooo000)。ケーキやタルト、フィナンシェなど普段から美しい手作り洋菓子の写真をSNSに投稿していますが、29日に投稿された写真は違いました。

電子レンジの中で、何かふくらみ、あふれている……のか? 薄黄色の物体は、見ようによっては毛が生えた生き物にも見えます。

「パン生地を発酵させていたことをすっかり忘れていました」という文言とともに投稿されたツイートには14万件以上の「いいね」がつきました。

リプライ欄には似た見た目のキャラクター大喜利の状態。「風の谷のナウシカ」の巨神兵を思い浮かべる人や、毛の長いサルを想起する人も。

「すごいものを見れました!」「グロテスク……!」「これは何タイプのポケモンですか?」などの反応も寄せられました。

発酵終了に気づかず数時間…「ヒヤッと」

「発酵しすぎたパン生地」が誕生したのは、29日夜のこと。

nakoさんは、焼く直前の状態のパン生地を大量に作り、冷凍保存しようと調理をしていました。
こねたあとのパン生地は通常、2度の発酵(一次発酵と二次発酵)を経て焼き上げますが、今回の写真は一次発酵後の状態。

パンこね機でこねた生地を、電子レンジの発酵機能を使って1時間発酵させていました。発酵後、タイマーの音が鳴ったはずだったのですが、「事務作業をしていた」というnakoさんは、タイマー音に気づかないほど集中してしまっていました。

「事務作業を終えたとき、ヒヤッとした」というnakoさん。時計を見ると、発酵終了からゆうに2~3時間が経過していました。

「急いで電子レンジへ向かうとパン生地が恐ろしい姿になっていて、絶望を通り越して笑ってしまいました」

ボウルが小さすぎたことや、水分量が多すぎたことが原因だとnakoさんは分析します。

気になる「発酵しすぎたパン生地」は、ボウルの中に入っているものは小分けで冷凍保存にして、あふれてしまった分は「残念ながら廃棄しました……」。

製パン材料の販売会社「画力すごい」

「過発酵」の状態と思われる、nakoさんのパン生地。

お菓子やパン作りの材料、器具などを販売する富澤商店のHPによると、パンの発酵は「イースト菌が糖分をエサに分解してアルコール発酵を行い、その際に発生する炭酸ガスによりパン生地が膨らむこと」である一方、「過発酵」とは、「そのパンの『発酵』がすすみすぎてしまった状態のこと」とし、「発酵時間が長すぎたり、パン生地の温度が高くなりすぎると起こります」とのこと。

過発酵を防ぐには、生地温度に注意することが大切で、場合によっては水や材料を冷やしておいたり、水の量を減らしたりするとうまくいくそうです。

広報担当者にnakoさんのツイートを紹介すると、「画力がすごいですね。話題になるのも納得です」と驚きます。

参考:「過発酵」ってなに?どうやったら防げるの?(富澤商店の特集記事より)

「研究しながら、よりおいしいお菓子を」

この苦い経験を生かしつつ、nakoさんは「先日、職場の方からいただいたパンこね機を大切に使わせていただきながらおいしいパンをたくさん作りたい」と語ります。

いままでは趣味としてお菓子作りをしていたnakoさんですが、イベントやマルシェ販売に向けて動き出したところだといい、「フィナンシェなど主に焼き菓子をメインに販売する予定。研究しながら、よりおいしいお菓子をたくさんの方に食べていただきたいです」と話しています。

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