連載
#20 猫と警備員、ほっこり攻防の日々
猫と警備員、桜が散ったらこんにちは 花見の時期を避けたケンちゃん
どうやら「桜」が関係あるようです
美術館に入ろうとする猫と、防ごうとする警備員のやりとりで話題になる尾道市立美術館(広島県)。黒猫ケンちゃんが21日ぶりに攻防戦を再開した理由は、どうやら「桜」が関係あるようです。
『ここは入られんどぉ👮♂️🐈⬛This area is off limits. 』(20220410) 🎨警備員さんがいる事を確認したのか、今度は正面玄関に。。#尾道 #尾道市立美術館 #猫 #cat pic.twitter.com/F56ytSoXYh
— 尾道市立美術館 (@bijutsu1) April 10, 2022
近くのレストランで飼われているケンちゃんが、最初に注目を集めたのは2017年3月。
開催中だった「猫まみれ展」の会場に入ろうとして、警備員・馬屋原定雄さんに阻止される様子がツイッターで紹介されたのがきっかけでした。
その後も「猫と警備員の攻防」としてたびたび話題になっていますが、侵入を試みるのは警備員が馬屋原さんの時がほとんど。
馬屋原さんが来るのは特別展の時だけなので、そのたびに美術館職員は攻防戦を期待してカメラを構えています。
にらみ合いー突撃ー防御ー再突破ー捕獲ーお見送り。本日も近所の黒猫と警備の方の攻防がありました。特別展「招き猫亭コレクションー猫まみれ」なので入館を許可したいところですが、作品保全のため、丁重にお帰りいただきました。展覧会HPはコチラ:https://t.co/LJMNYF9Vog pic.twitter.com/11m7mWVr3I
— 尾道市立美術館 (@bijutsu1) March 22, 2017
美術館では先月12日から、約4カ月ぶりとなる特別展「フジフイルム・フォトコレクション」を開催中。
馬屋原さんとの再開を果たしたケンちゃんは、タイミングを見計らって正面玄関にやってきていましたが、先月20日を境に姿を現さなくなりました。
出勤時に顔を合わせることはあったものの、正面からは遊びに来なかったケンちゃん。
その理由について、いつも攻防を撮影している美術館職員はこう話します。
「例年そうなのですが、この時期の昼間、ケンちゃんはほとんど外に出ないんです」
(写真)待つケンちゃん!#尾道市立美術館 pic.twitter.com/k1YuKkLa9q
— 尾道市立美術館 (@bijutsu1) April 9, 2022
すぐ近くの千光寺公園は桜の名所で、春になると多くの人が花見に訪れます。
コロナ禍の昨年、一昨年と比べると今年は客足も増えたとのこと。
先月29日に千光寺頂上展望台「PEAK」がオープンしたこともあり、花見シーズンは美術館も含めてにぎわっていました。
桜がほとんど散ったのを確認したかのように今月10日、ケンちゃんが正面玄関に登場。
なでなでされながらも、隙を見ては扉を通過しようと試みました。
『また来るんよぉ👮♂️🐈⬛ Come again. 』(20220410) 🎨始業前の交流で満足したケンちゃん⁉︎ #尾道 #尾道市立美術館 #猫 #cat pic.twitter.com/5XDxew4Smj
— 尾道市立美術館 (@bijutsu1) April 10, 2022
「ケンちゃんの体内時計には、『花見の時期は外に出ちゃダメ』とインプットされているのかもしれないですね。馬屋原さんが忙しくなくて、ちゃんと遊んでもらえる時期がわかってるんでしょうね」
美術館職員はそう推測しています。
1/144枚