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思わず二度見「黒パックの牛乳」 〝攻めたデザイン〟が誕生した理由
牛乳のパッケージは白。そうしたイメージを打ち破った「黒パックの牛乳」が、東海地方のスーパーで販売されています。思わず「アイスコーヒーかな」と二度見してしまいそうですが、異色のパッケージはどのように生まれたのでしょうか。デザインの背景を、スーパーに聞きました。
黒いパッケージの「バローのおいしい北海道牛乳」を発売しているのは、東海地方を中心にスーパー「バロー」約240店を展開するバロー(本社・岐阜県)です。同社のプライベートブランド(PB)の一つで、同じPBのアイスコーヒーにはベージュが基調の紙パックもあります。
この二つを並べ、「Twitterの仕様変更と同じくらい紛らわしかった」とつづった投稿に6300を超えるリツイートがあり、いいねは2万近く集まりました。「これは間違えそう」「脳内バグる」といったコメントもありました。
投稿者は「売り場で目を引かれて、無意識に手に取りました。デザインを悪く捉えるつもりはなく、フォローボタンが黒に変わったTwitterの仕様変更とそっくりだったので、写真をつけてつぶやいたら想像を超える反応があり驚きました」と振り返ります。
Twitterの仕様変更と同じくらい紛らわしかった。 pic.twitter.com/ducUxYqFrS
— すんたす (@gloomikinoko) August 13, 2021
異色のパッケージは、昨秋にあったPBの刷新がきっかけです。バローはこれまでもPBを展開していましたが、昨年10月に納得の価格の「バローセレクト」と、身近な上質感が売りの「バロープラス」に集約。ロゴとともに、キャッチコピー・商品名・説明文を必ず入れるなど、パッケージデザインを統一しました。
デザインの統一は配色も。広報担当者によると、バローセレクトはベージュを基調とし、バロープラスは上質感の演出もあって黒をベースの色としています。北海道牛乳はバロープラスの商品なので黒、アイスコーヒーはバローセレクトに入るのでベージュを基調としたパッケージとなりました。
バロープラスでは納豆も販売していますが、もちろん「黒パックの納豆」です。ブランドの世界観を打ち出すためですが、商品によっては「攻めたデザイン」であることは、刷新のなかで議論があったそうです。
「各社が同じような商品を発売するなかで、目にとめてもらうことを大事に考えました。慣れないと違和感があるかもしれませんが、『この味に出会えてよかった!』と思っていただける商品ばかりですので、注目してもらえたらうれしいです」
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