ネットの話題
もうトイレットペーパー盗ませない! 人の心理に訴えた対策が話題に
トイレットペーパーの盗難で困っていた道の駅。そこに貼ってある「人間の心理に訴えた貼り紙」について取材しました。
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トイレットペーパーの盗難で困っていた道の駅。そこに貼ってある「人間の心理に訴えた貼り紙」について取材しました。
トイレットペーパーの盗難で困っていた熊本県内の道の駅。そこにある「人間の心理に訴えた貼り紙」がネット上で話題になっています。支配人に話を聞きました。
熊本県山鹿市にある「道の駅水辺プラザかもと」。
物産館だけでなく、レストラン、パン工房、天然温泉付き宿泊施設などもあります。
24時間使える屋外のトイレは、盗難対策としてトイレットペーパーホルダーが鍵付きに。
話題になっているのはそちらではなく、屋内のトイレで実施している対策です。
洗面台付近に貼ってあるポスターのことで、こんな文章が書かれています。
販売を告知しているように見えますが、伝えたい内容はそうではありません。
「売り物です」と明示することで、持って帰れば窃盗になりますよ、というメッセージが込められているのです。
先日、このポスターがツイッターで紹介され、「いいアイデア」「実際買う人がいるかどうか気になる」といったコメントが寄せられています。
支配人の荒木英夫さんによると、貼り出したのは昨年の秋ごろ。
運営会社の社長が、他の道の駅でこのようなポスターを貼ったら効果があった、と知ったのがきっかけでした。
文言を一部変えて同じようなポスターを作成し、店内にある男女それぞれのトイレの洗面台付近に貼ったそうです。
実際に販売するつもりはありませんでしたが、「売ってほしい」と言われたことも。
「キャンピングカーでお越しの方でした。移動先でトイレットペーパーがなかった時のために常備しておきたいとのことで」
扱っているトイレットペーパーは、市販品と比べて長いため、50円で販売すると赤字になってしまうそうです。
貼り紙の効果については、「利用の多い屋外トイレではありませんし、かつてが盗難だったのか使う方が多かったのか、はっきりしないために明確にはわかりません」とのこと。
話題になったことについては、こう話します。
「トイレットペーパーの盗難に限らず、不法投棄など、道の駅が困っていることは他にもあります。これをきっかけに知ってもらえたらうれしいです」
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