連載
#31 #小山コータローの4コマ劇場
名刺代わりのクレジットカード…「鑑定士」、怪しい所業の数々マンガ
怪しい…すごく怪しい…
ぼくが小学校4年生の時、当時たまごっちの亜種が多々出回っていたんですね。
ある日、移動教室で6年生の教室を使うことがありました。
すると、友人のHくんが座った机の中に「ぎゃおっち」という恐竜を育てるゲームが入っていました。
正義感の強いH君は 「コレは学校に持ってきちゃダメなものだ!一緒に先生に言いに行こう!」 と、そのぎゃおっちを先生に渡しに行きました。
すると昼休み、そのぎゃおっちの持ち主である6年生が僕らの教室に来て「オイ!Hってやついるか!」とティラノサウルスよろしく咆哮をあげていた。
呼び出されるHをビクビクしながら遠目で見ていたのですが、しばらくすると「オイ!小山ってやついるか!」 と僕が呼び出されました。怖すぎてティラノサウルスくらいの中腰でその6年生の元へ行くと 「Hが、お前と一緒にチクったと言ってる。むしろ小山が9で自分は1くらいの比率で小山がチクったとのことだ」 とてもビックリしました。
こんな綺麗に裏切られることがあるんだと思いながら、ともだっちを育てるのに失敗した男として謝罪しました。
<こやま・こーたろー>
漫画家。「違和感」を作風とし、漫画家のSNS「コミチ」やTwitterで毎日4コマ漫画を発信中。前後関係を無視したセリフや、突拍子もない理不尽な展開が得意。初の書籍「デリシャス・サンド・ウィッチーズ」(扶桑社)発売中。Twitterアカウントは@MG_kotaro。
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