連載
#14 屋台ヤケミルク
触ってほしくないのに…なぜ? 赤ちゃんが夢中になる「謎アイテム」
何でも口にいれてしまう時期は気をつかいます。
世の中のママパパ、きょうも育児お疲れ様です。ミルクを飲んでくれない、なんで泣いているか分からないなんて悩んだり困ったりしませんでしたか? 赤ちゃんと遊ぶのにも体力は使うし、気を付けないといけないことはたくさんありますよね。本日は、何でも「おもちゃ」にしてしまう赤ちゃんのお話。漫画「屋台ヤケミルク」、開店です。(漫画・コラム/はみだしみゆき)
赤ちゃんがなぜか夢中になる物ってありますよね。小さなころは何でも(特に大人が触ってほしくないと思うものばかり……)口に入れたがるので、気を使いました。
例えば、我が家の息子は小さいころからハンガーやピンチハンガーが大好きで、洗濯物を取り込むとすぐにハイハイで駆け寄ってきました。外に干してあった物なので、「ほこりや汚れがついているかもしれない」と思い、触らせないようにしていたのですが、息子の好奇心はとどまるところを知りません。
いつの日からか息子のネバーギブアップ精神とガッツに負けてしまい、水で軽く洗ったり、ウェットティッシュでふき取ったりして渡してしまいました。
ピンチハンガーは「ジャラジャラしていて、色々ぶら下がっていて、たたんだり開いたりできる!」と面白ポイントがなんとなくわかるのですが、ハンガーはなんで好きだったんでしょう……。私と夫が遊んでいるおもちゃかと思ったんですかね……?
息子の「お気に入りコレクション」には、ハンガーのほかにカギも入っています。これも「汚いはず」と触らせないようにしていたのですが、息子が「さわらせろー!」と主張するので、洗って渡していました。
とある結婚式に出席した時、友人の娘ちゃん(1歳くらい)がカギをしゃぶっていて、私と友人の2人で「わかるぅ~」、「カギを取り上げると泣き叫ぶんだよねぇ~」と大盛り上がりでした。子育てあるあるなんですね。
カギやピンチハンガー以外にも、テレビのリモコンやスマートフォンなど、大人にとっては触ってほしくないものばかり興味津々なので、困ってしまいます。赤ちゃん向けのカギ風のおもちゃ、スマホ風のおもちゃなどでは満足できず本物志向の息子なので、我が家では「違いの分かる男」と呼んでいました(笑)
1歳5ヶ月になった息子は相変わらずカギやピンチハンガーに興味はあるようですが、最近は何でもかんでも口に入れることが少なくなり、ほっとしています。ずっと家の中で遊んでいるのが退屈で公園におでかけすることが増え、「転んでけがをしないように」といった新たな心配事がありますが、すくすくと成長してくれてうれしい限りです。
最近の息子の中でのブームは、公園に落ちている木の枝を拾って持ち歩き、ベンチや看板をコンコンとたたいて検品して回る遊びと、ハトを延々と追いかける遊び、ドングリを拾ってパクパクと食べるマネをすることです。
ドングリを口の中に入れず、おままごとのように食べるマネができるようになったことに感動しました。
まだカギはしゃぶりますが……笑
はみだしみゆき
漫画家。普段はプロモーション会社の制作チーム勤務。2019年5月に息子を出産してママデビュー。子育てにあわわあわわと奮闘中。息子が5、6カ月になった頃から、Twitterへのイラスト・漫画投稿をしている。Twitterアカウントは@HamidashiMiyuki。Instagramアカウントは @hamidashimiyuki。
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