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イベント中止、払い戻しに「行き場のない」思い…店員の声「救い」に

「こんなに…いっぱいあったのに」悲しみを共有する大切さ

イベント中止、行き場のない思いに…
イベント中止、行き場のない思いに… 出典: SORさん(@SOR976)のツイート

目次

新型コロナウイルスの影響で、この数ヶ月に予定されていた多くのライブ、演劇、イベントの中止が発表されました。どれだけ楽しみに生活してきたといっても、この情勢ならば「仕方ない」と思う他ありません。行き場のない気持ちが、心に残っている人は多いはず……。チケットの払い戻しに訪れたコンビニで出会った、店員さんとのやりとりを描いた漫画がツイッターで話題です。悲しみを共有する大切さに、共感の声が集まっています。

払い戻し「いっぱいあってすみません」に店員さんは…

「今日チケットの払い戻しをしてきたときの事です」というコメントとともに、SORさん(@SOR976)がツイッターに投稿したのは、コンビニでの出来事を描いた漫画です。

コンビニの端末で、無表情で「払い戻し」のボタンを押すSORさん。購入していた何公演分もの用紙を手に、レジに並びます。
出典:SORさん(@SOR976)のツイート
レジで「いっぱいあってすみません」と謝るSORさんに、店員さんは「いえいえ」と笑顔。しかし、ふと用紙に目を落とし、こうつぶやきます。

「こんなに…いっぱいあったのに なくなっちゃったの悲しいですよね…」
出典:SORさん(@SOR976)のツイート
不意に店員さんの優しさに触れ、言葉が出てこなかったSORさん。この出来事を「彼女にとっては ただの間を持たせるだけの会話だったのかもしれない…」と振り返ります。

「でも… 一緒に『悲しい』を共有できた事で 何だか少しだけ救われた気がするのです」

ツイートには自身の経験を重ねて、「虚無感を抱えていたのは私だけじゃなかった」「これは泣いてしまう」などのコメントが寄せられ、2万件以上の「いいね」も集まっています。

中止決定に「足元が崩れるような喪失感」

特撮が好きというSORさんが楽しみにしていたのは、スーパー戦隊シリーズの「騎士竜戦隊リュウソウジャー」の公演「ファイナルライブツアー(FLT)」。4月に予定されていた名古屋公演3公演、大阪公演2公演の計5公演を鑑賞するはずでした。

そんな公演を前にして起こったのが、新型コロナウイルスの感染拡大です。2月頃からさまざまなイベントやライブが中止・延期を発表。SORさんはこうした状況からも、「公演は中止されるだろうな、と思っていました」といいます。しかし心構えをしていても、実際のショックは大きなものでした。

「『中止決定』と公式からアナウンスがあった時は、頭では分かっていましたし納得もしていたのですが、足元が崩れるような喪失感がありました」
出典:SORさん(@SOR976)のツイート
チケットの払い戻しができるようになっても、SORさんはずっとためらっていました。「中止ということは分かっているのですが、『払い戻しをしてしまったら本当に私の中でリュウソウジャーのFLTが終わってしまう』という感じがしてしまい、できませんでした」

状況を理解することと、自分の心と折り合いをつけるのはまた別の作業です。公演が「『なかったこと』になってしまうのが嫌だった」と、結局払い戻しをすることにしたのは、期限のギリギリになってからでした。

行き場のない思い、店員さんが「言葉にしてくれた」

こうして払い戻しをするために向かったのが、作中に描かれるコンビニでした。チケットの発券などレジで少し時間がかかる時に軽い会話をするだけで、普段はさほど店員さんとお話しすることはないというSORさん。店員さんからかけられた言葉に、気持ちが救われました。

「自分の中で『悲しいなぁ』と漠然とした思いがあったのだと思います。ただ不要不急の外出自粛があり、自分と同じ思いの人と『言葉で感情を言い合う』ことがなかったので、自分の中の『悲しい』の感情が行き場のないものになってしまったのだと思います」

「それを店員さんが『言葉にしてくれた』ことで、自分の中の『悲しい』が軽くなったのだと思います」

出典:SORさん(@SOR976)のツイート

漫画が拡散されたことについて、「正直ここまで色々な人にみていただけるとは思っていなかった」と驚くSORさん。予想外の出来事に「もっと丁寧に描けばよかったなと思いました(笑)」。

これまでたくさんのライブ、演劇が中止になり、その1公演1公演には楽しみにしていた観客たちがいます。「きっと同じようにチケットを払い戻すのがつらい人たちの心に刺さってしまったのかなあ」と、SORさんは考えています。

漫画を読んだ方に向けて、「みんなでこの状況を少しでも早く脱出できるように頑張りましょう」とSORさん。大好きな公演を安心して楽しめる日が、1日も早く訪れることを祈っています。

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