マンガ
「密接を避けて手を繋いで遊ぶ方法」小6の発想に「涙が出た」
「これならさわらないで手がつなげるねん!」
「これならさわらないで手がつなげるねん!」。新型コロナウイルスの影響が広がる中、密接を避けつつ、楽しく遊ぶ子どもたちのアイディアが「すごい」と話題です。その様子を紹介する母の漫画からは、日常生活が大きく変わってしまっても、不安や恐れだけに支配されない、子どもたちのたくましさを感じます。
マスクをして互いに離れて話す子どもたちですが、友だちのひとりが「なあなあ面白い写真撮らへん?」と提案します。彼女のアイディアに他の2人も「いいね!」「面白そう!」と盛り上がります。
自宅に帰り、お風呂から上がったえむふじんさんの娘は、「なあお母さん見て! ケータイでめっちゃいい写真撮れてん!」と駆け寄ってきます。
えむふじんさんがのぞき込むと、遠近法を使って、離れた場所で小さく見える友だちを手のひらに乗せたように撮ったり、頭の上に乗せたように撮ったりする娘たちの写真がありました。友だちと距離をとりつつも、一緒に楽しんだ思い出が記録として刻まれています。
そして娘が「1番お気に入り!」というのが、タイマーで撮ったという写真です。これも遠近法によって、友だちと手をつないだように見える写真でした。
「これならさわらないで手がつなげるねん!」
この写真を待ち受け画像にしているのを見たえむふじんさん。漫画は「早く日常が取り戻せますように」という願いでしめくくられています。
制限のある環境でも楽しもうとする子どもたちのアイディアに、「子どもの発想ってすごい」「涙が出た」というコメントが集まり、漫画は3.7万回以上リツイートされ、13万回以上「いいね」されています。
娘とその友達の『密接を避けて手を繋いで遊ぶ方法』に少し癒された話 pic.twitter.com/BW3sC5Kt1f
— えむしとえむふじん@『小学生エムモトえむみの勝手きままライフ』発売中! (@mshimfujin) April 7, 2020
娘と友だちの写真を見て、えむふじんさんは「困難な状況でもそれを利用して遊ぶ子供のたくましさと発想に、『なんかいいな』って思いました」といいます。その「なんかいいな」は、えむふじんさんにとって「癒し」に感じられました。
新型コロナウイルスの感染拡大によって、鬱屈とするニュースが流れる中、「言いつけを守りながらも、何ができるのかを考えてアイデアを出して楽しく遊べたことに感心した」といい、出来事を漫画に描きました。
えむふじんさんの子どもたちは、休校が続く中で、なるべく学校の時間割通りの生活をするようにしているといいます。運動についても、フィットネスゲームを利用するなど、なるべく家庭内で楽しんで生活できる方法を家族で考えてきました。
コロナ禍の先行きに不安を抱きながらも、「密閉、密集、密接」の「三つの密」を避けるなど、「自分でできることを続けて、普段通りを意識し、小さな事に幸せを見つけて、前向きに生活しようと思っています」。
ツイッターで話題になったことについて「こんなに反響が大きくなるとは思ってもみませんでした」というえむふじんさん。「読んでいただける事はありがたいですし、少しでも皆さんの癒しになれたら、と思っています」とコメントしています。
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