ネットの話題
逆転ホームランバー、見た目と味が入れ替わり 「温めてたネタです」
たしかに逆転してます。
今年で発売60周年を迎えるロングセラーアイス「ホームランバー」。その新商品がネット上で注目を集めています。一見するとバニラとチョコの2色アイスですが、実は見た目と味が入れ替わっている「逆転ホームランバー」です。開発の経緯を取材しました。
1960年に発売されたのが「ホームランバー」。長嶋茂雄さんをイメージキャラクターに起用して、当たりくじも導入したことから人気に。
工場を24時間フル稼働させても供給が追いつかず、得意先のトラックが納品待ちの行列をつくるほどだったそうです。
その60周年を記念した商品の第1弾が「逆転ホームランバー」です。
希望小売価格は税抜き140円で、今年1月中旬から一部コンビニで先行販売し、随時スーパーでの取り扱いも始まっています。
バニラとチョコの2色アイスですが、「チョコのふりしたバニラ味」と「バニラのふりしたチョコ味」で、見た目と味が入れ替わっているのが特徴です。
実際に食べた人がツイッターで紹介すると、「子どもが喜びそう」「某映画がヒットしてる頃にコラボすれば話題になったのに」といったコメントが寄せられ、話題になっています。
「2~3年前からネタとして温めていた技術を活用した商品なんです」と話すのは、協同乳業営業企画部の副部長・成毛真人さんです。
開発部門から「白いチョコ味を作ることができるようになった」という話を聞いて、いつか商品化しようと温存することに。
60周年記念商品をどうするか話し合う中で、過去にあった「ビッグホームラン」「ツーランホームランバー」「大リーグホーマー」などの名前が挙がる中で、「逆転ホームランバー」というワードが登場。
見た目と味を入れ替えることで「逆転」という商品を作ることになりました。
「バニラのふりしたチョコ味」だけでは物足りないので、「チョコのふりしたバニラ味」と合わせて2色にすることが決定。
味のメリハリをもっと効かせることもできたそうですが、意識的に弱めたといいます。
「『あれっ、今どっち食べてるんだっけ?』と、色と味のギャップによる錯覚を楽しんでもらって、コミュニケーションに使っていただきたいと考えました」
ツイッター上で次なるおもしろネーミングの商品を期待する声も上がるなか、成毛さんはこう話します。
「みなさんのご意見も踏まえながら、次なる60周年企画を検討しています。期待していてください」
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