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ニャンとか旧乱歩邸に入りたい… 猫侵入で玄関を封鎖、投稿が話題に
旧江戸川乱歩邸、猫とスタッフの攻防
「旧江戸川乱歩邸」の玄関から何度も侵入を試みる猫と、それを阻止すべく対策をとった管理者の攻防――。そんなやりとりをつづったツイートが注目を集めました。邸宅を管理している立教大学の担当者に話を聞きました。
2006年から立教大学の「大衆文化研究センター」として活用されている旧江戸川乱歩邸。
ホームページによると、乱歩がここに居を定めたのが1934年7月。
1965年の没年までこの地で過ごし、2002年に旧乱歩邸と蔵書・資料が立教大学に帰属することになりました。
センターは日本内外の大衆文化研究の拠点となるべく、設立された研究機関で、研究雑誌「大衆文化」や「センター通信」を発行。
乱歩邸での展示や公開講演会なども行っていて、毎週水曜・金曜、そして臨時公開日に見学が可能です。
そんなセンターのツイッターアカウントが先月10日、「乱歩邸母屋出入口のお知らせ」として、こんなつぶやきを投稿しました。
「ネコも見学がしたいのか、玄関から乱歩邸に上がってしまうため、一時扉を閉めさせていただきます。庭の展示室側から母屋にお入りください。玄関展示もご覧いただけます」
添付された画像には、猫が玄関に上がり込もうとする様子や、閉められた扉を前にすごすごと退散するような姿が写っています。
この投稿に対して、「怪猫20面相」「某美術館の警備員さんとの攻防を思い出しますね」といったコメントが寄せられ、リツイートは4千、いいねは7千を超えています。
[乱歩邸母屋出入口のお知らせ]
— 旧江戸川乱歩邸(大衆文化研究センター) (@Rikkyo_Rampo) January 10, 2020
ネコも見学がしたいのか、玄関から乱歩邸に上がってしまうため、一時扉を閉めさせていただきます。
庭の展示室側から母屋にお入りください。玄関展示もご覧いただけます pic.twitter.com/1nkspb03at
センターのスタッフによると、撮影したのは2020年1月8日。
写真に登場している猫は、首輪に連絡先が書かれていたことから、どうやら飼い猫のようです。
この猫に限らず、3匹ほどが姿を見せるそうですが、玄関を一時封鎖したのは今回が初めてだそうです。
「年明け初日の開館日で、かつ、雨模様だったため、来館者も少なかったんです。気がついたときには、猫が2階まで入りこんでいました。何度追いだしても、するりと入ってしまい、ずっと見張っていることも出来ないので、玄関を閉めておくことにしたんです」
玄関にも展示があるため、見学ルートが変更になっていることをツイートしたといいます。
話題になったことについては、こう話します。
「猫は強いですね。大学文学館系のアカウントはあまり注目されることがないので、これを機に乱歩邸を知ってもらえたらと思います」
◇ ◇ ◇
旧乱歩邸には乱歩が書庫とした土蔵も建っていて、入り口からのガラス越しに内部を見ることができるそうです。資料については、図書館ホームページで資料番号などを検索して連絡すれば閲覧することも可能です。
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