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「クリスマス前に聞いた最高のお話」4本足のお友達から届いた手紙
犬のいない人生なんて……。ペットが飼えない部屋をシェアしている4人が出した手紙に、思わぬ返事が届きました。その一部始終をツイッターでアップしたところ、世界中から「クリスマス前に聞いた最高のお話」として、シェアされる事態に。SNSがつないだ人の輪に、「ポジティヴなコメントを寄せていただき、本当に感謝しています」と語る4人。いったい何が起きたのか? イギリスに住む4人に話を聞きました。
4人は、イギリス西部の港湾都市ブリストルに住むエンジニアです。
4人とも動物好きで、犬を飼おうとしましたが、家のオーナーはペットの飼育を禁止していました。ある日、4人は隣の家にワンちゃんがいることに気づきます。そして、メールをしたためます。
後日、返事が届きました。その内容は、4人の期待をはるかにこえていました。
この返事が入った封筒の裏面には、「犬の足跡」のスタンプ。隣人のChrisとSarahが、犬のStevieに「成り代わった」とみられるユーモアあふれた文章だったのです。
このやりとりの一部始終は、4人のボーイズの一人であるJack McCrossanさん(@Jack_McCrossan)によって、2019年12月11日にツイッターで公開されました。
公開した動機がかなり単純で、「ルームメートが書いた手紙は面白く、また隣人の返事もすごくよかったので、より多くの人に隣人の返事を見せたかった」から。
「最初は反応は少なかったのですが、土曜日(14日)になると、信じられないほど『いいね』が急増しました」
現在は11万以上のリツイートと、50万以上の「いいね」が集まっています。
12月15日、さらにうれしい出来事がありました。
「23号室のボーイたちは、さきほどStevieちゃんと会いました。素敵な友情が始まる予感がします」
そして、インスタグラムのアカウントも開設し、#stevieticksへのフォローを呼びかけました。
このツイートにも3万件以上の「いいね」が集まりました。さらにstevieちゃん名義のインスタグラムもかなりの盛況ぶりで、開設4日で、フォロワー数は5万人近くなり、いまも増え続いています。
Been saying we’d love a dog about the house but our landlord doesn’t allow pets, so my housemate posted a letter to our neighbours asking if we could walk their dog every once and a while and the response was better than we could have ever hoped for pic.twitter.com/dcMOfPk5UH
— Jack McCrossan (@Jack_McCrossan) December 10, 2019
ツイッターとインスタグラムでは、世界各地から多くのコメントが寄せられています。
ユーザーたちが自らのワンちゃんとのエピソードを語ったり、ワンちゃんを受け入れるホテルを紹介したりして、情報交換しました。
「泣いた」「嬉しい涙が出た」というコメントが多く、自分たちのワンちゃんも一緒に散歩していいよとオファーを出す人も現れました。
「クリスマス前に聞いた最高のお話」として広まり、コメントを寄せた人たちは「心温まる」物語に癒やされているようでした。
さっそく、McCrossanさんに話を聞きました。
「こんなに大きく反響を呼んだことは、全くの予想外」とうれしそうに話します。
「世界中から、僕たちのこの話を気に入ってくれて、僕たちとStevieちゃんとの出会いを微笑ましく感じてくれた人たちから、大量のコメントが届いたことが、正直、とても嬉しいです」
現在は、Stevieちゃんと友達になる条件に挙げられた「おなか撫で」と「ボール投げ」を練習中だそうです。
「Stevieちゃんと会った日から、僕たちは、もっと頑張らないといけないと気づきました。Stevieちゃんはとてもエネルギッシュな子で、ボールをより遠く投げるように毎日練習しています。次回、彼女と一緒に散歩に出かける時、サプライズを与えられるように、頑張ります」
コメントは世界中から届いています。McCrossanさんは「コメントをくれたあらゆる人たちへ、こんなにたくさんのポジティヴなコメントを寄せていただき、本当に感謝しています。そして人々が元気づけられ、明るくなっていることを見ると、とてもうれしいです」と語りました。
「日本の人たちが、このストーリーに興味を示していただいたことに感謝します。赤の他人でも、少しだけの人情味と優しさで、こんな愛に満ちあふれるストーリーに導かれます。このストーリーがイギリスから日本にも届けたことは、素晴らしいことだと思います」
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