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匿名希望の「ケロリン桶」届いた! 盗まれた銭湯に2度目の贈り物

風呂桶を盗まれた銭湯に届いた「2つの贈り物」。

差出人不明の宅配便の中身は、盗まれた桶と同型のものでした
差出人不明の宅配便の中身は、盗まれた桶と同型のものでした 出典: 玉の湯提供

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【ネットの話題、ファクトチェック】

 風呂桶を盗まれた銭湯に届いた「2つの贈り物」。盗まれたことをツイッターでつぶやいたところ、5日後に「牛乳石鹸」の桶が3つ、9日後には差出人不明で中古の「ケロリン」桶が1つ送られてきました。「盗む人がいる一方で、心優しい人の方が圧倒的に多いんだと実感しました」と話す店主に話を聞きました。

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同じ日に5つ盗まれた


 男湯で「ケロリン」と書かれた桶2つ、女湯で「牛乳石鹸」と書かれた桶3つを同じ日に盗まれた、京都市中京区にある銭湯「玉の湯」。

 そのことを先月23日にツイッターでつぶやいたところ、5日後の28日に、牛乳石鹸共進社(大阪市)から、新しい風呂桶3つが贈られてきました。

 贈った理由について、担当者はこう話します。

 「ツイッターで拝見した桶は、かなり昔に作ったものでした。今回お贈りしたのは、3年ぐらい前に作ったプロモーション用の桶で、在庫として残っていたものです。おつきあいの長い玉の湯さんへのお見舞いとして、手元にあったものをお贈りしただけです」


差出人不明の宅配便


 それから、さらに4日後の今月2日。今度は玉の湯宛てに差出人不明の宅配便が届きました。

 開封すると、盗まれたケロリンの桶と同型のものが1つと、手紙が入っていました。

 手紙には、ツイッターで桶の盗難を知ったこと、贈った桶に愛着はあるものの最近では使っていなかったこと、などが書かれており、最後はこう結ばれています。

 「もし 使用感キツく これでは使えないよ…! ということであれば その時は処分して下さって構いません お手数をおかけしますが すいません まだ使えるのに…と思っていた私の身勝手なのです」


店主の思いは


 差出人不明の宅配便を開けた時のことを、玉の湯の店主・西出英男さん(44)はこう振り返ります。

 「宅配便の伝票に『風呂桶』とあったので、ツイッターを見た方だろうとは思ったのですが、開けてみてビックリしました。牛乳石鹸さんの時とはまた違った喜びでした」

 使用感はあるものの、十分使えるきれいな桶だったそうで、近日中に風呂場に投入する予定だといいます。

 西出さんは「今回の件を通じて、桶を盗む人がいる一方で、心優しい人の方が圧倒的に多いんだということを実感しました」と話しています。

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