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中高年の大腿骨骨折「西高東低」 〝30秒で泣ける漫画〟の作者が描く

漫画家・吉谷光平さんが,、中高年の大腿骨骨折について描きました。

漫画「骨粗鬆症」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「骨粗鬆症」の一場面=作・吉谷光平さん

 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)で起こりやすくなる中高年の大腿(だいたい)骨骨折の人口あたりの割合は「西高東低」? ツイッターに投稿した漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題になった漫画家・吉谷光平さんが描きました。

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漫画「骨粗鬆症」=作・吉谷光平さん
漫画「骨粗鬆症」=作・吉谷光平さん
 骨粗鬆症で起こりやすくなる中高年の大腿骨骨折の人口あたりの割合は西日本で高く、北海道や東北地方で低いという調査結果を、骨粗鬆症財団や近畿大などの研究グループがまとめた。食生活の違いなどが関係している可能性があるという。
漫画「骨粗鬆症」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「骨粗鬆症」の一場面=作・吉谷光平さん
 調査は、厚生労働省のデータベースを利用し、大腿骨骨折をした40歳以上の男女の割合を、年齢の偏りを調整した上で都道府県別に比べた。2015年に大腿骨を骨折した人は男性3万2千人、女性12万人。また高齢者ほど骨折しやすく、75歳以上が男性で76%、女性で87%を占めたという。

 都道府県別に比較すると、「西高東低」の傾向が浮かび上がった。全国平均を100とした骨折の発生比は、女性では兵庫や和歌山、沖縄などが120前後と西日本で高く、秋田や青森など東北以北で低かった。男性も同じ傾向で、最も高い沖縄と低い秋田では2倍超の差があった。
漫画「骨粗鬆症」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「骨粗鬆症」の一場面=作・吉谷光平さん
 今回の調査では地域間の偏りの原因は、はっきりしていないという。過去にはカルシウムの骨への取り込みを助けるビタミンKの血中濃度は東日本で高く、ビタミンKを多く含む納豆の消費量が関係するといった報告がある。研究グループは食生活が影響する可能性も考えられるとしている。
漫画「骨粗鬆症」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「骨粗鬆症」の一場面=作・吉谷光平さん
 研究グループの玉置淳子・大阪医科大教授は「気になる人は骨検診の受診、カルシウムやビタミンD、ビタミンKの摂取、運動の習慣づけや、リスクになるやせ過ぎへの注意などを心がけてほしい」と話している。20日から大阪市で開かれる日本骨粗鬆症学会で報告される。
漫画「骨粗鬆症」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「骨粗鬆症」の一場面=作・吉谷光平さん

 【よしたに・こうへい】 漫画家。サラリーマン生活や漫画家アシスタントなどを経て、月刊スピリッツの「サカナマン」でデビュー。漫画アクションで「あきたこまちにひとめぼれ」を連載中、月刊ヤングマガジンの連載「ナナメにナナミちゃん」の単行本1巻が発売中。ツイッターで公開した2ページ5コマの漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題に。

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