IT・科学
人気サイト「MERY」近く再開へ 盗用「お詫び文」消えた理由は?
IT大手・DeNAが運営していた女性向け人気サイト「MERY」が、近く再開されることが分かりました。MERYは画像盗用などの問題が発覚し、全記事を非公開化。しかし今月に入り「Coming Soon」と、近日公開に向けた告知が掲載されました。一方で、盗用問題へのお詫び文などは削除されています。
MERYを巡ってはDeNAが8月、運営体制を一新すると発表。小学館とともに新会社「MERY」をつくり、内容を見直した新たな「MERY」を立ち上げる方針を示しました。
ノウハウのある小学館が、記事制作の中心となる体制をつくり、問題の再発防止を図るとしています。
新会社MERYの担当者は「近い時期の再開へ、準備をしています」と説明します。
会社も運営体制も変わる形ですが、一方でブログの画像を旧MERYなどに盗用された被害者とは、金銭の支払い交渉が続いています。
盗用の被害者からは、旧MERYでの問題が「無かったこと」になるのではと懸念の声もあがっています。新会社設立が発表された際には、取材に対し「掲載されている盗用問題に関する様々な告知は、きちんと残して欲しい」と要望も聞かれました。
しかし今回の更新で、お詫び文や盗用被害の問い合わせ先は、MERYから消えてしまいました。担当者は「運営会社が変わったため」と説明。旧MERYを運営していた、DeNA傘下のペロリ社の公式サイトにはお詫び文を掲載し続けると言います。
今回の更新に合わせ、新会社「MERY」の企業サイトも立ち上がり、リンクが張られています。
事業案内にはすでに
と書かれています。
また、ビジョンやミッションとして
と宣言しています。
さらに企業サイトでは人材募集も始まりました。
掲載されたのは「公認ライター」と「編集アシスタント」の求人です。条件は「時給1000円~」で、業界経験のない「学生さん・フリーターさん」の応募も歓迎するとあります。一方で研修制度や社員登用もあると書かれています。
旧MERYでは100人を超える大学生らや、外部ライターを雇って記事を量産。それらをチェックすることなく掲載したことが、盗用増加の一因となりました。
担当者は「運営体制は大きく変更する。具体的な体制については、記者会見など説明の場を設けることを検討している」と話します。
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