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2017年07月24日

「ポケGO」1年 ガラガラの「聖地」で見つけた…2千キロ歩いた猛者

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1年前の錦糸公園(左)と現在の錦糸公園

1年前の錦糸公園(左)と現在の錦糸公園

 社会現象になった「ポケモンGO」が、2016年7月に日本で配信されてから1年が過ぎました。人気モンスターが現れる「聖地」として全国に名をはせた東京の錦糸公園を訪れると、一目で分かるほどプレーヤーは激減していました。地元の中学生が「移動するのが大変」と屈託なく言い放つ中、見つけたのは、2千キロを歩き今も「聖地巡礼」を欠かさない猛者の姿。聖地の変わりっぷりからは、1年たったポケGOのユーザー層の変化が見えてきました。

画像中のバーをスライドすると、ポケモンGOリリース当初と現在の錦糸公園の様子を比較することができます


中学生「やめる人が増えると、みんな一気にやめた」

 昨年、錦糸公園を取材したのは日本での配信から最初の週末でした。フシギダネなどの有名モンスターが手に入るという情報が出回り、公園に一歩足を踏み入れると、人・人・人だらけ。立ち止まってプレーをするだけでなく、自転車をこぎながらプレーする「自転車スマホ」の人たちまでいました。

 1年が経ち、ニュースの話題になることも少なくなったポケGO。3連休の最終日だった17日に再び錦糸公園を訪れると、あの騒がしさはどこへやら。芝生にビニールシートを敷いたり、散歩をしたりして、休日をゆっくりと過ごす憩いの場となっていました。

3連休の最終日だった7月17日に訪れた錦糸公園。1年前のようにポケモンGOをする人であふれてはいなかった

3連休の最終日だった7月17日に訪れた錦糸公園。1年前のようにポケモンGOをする人であふれてはいなかった

 ポケGOを起動させてみると、違いはさらに一目瞭然です。昨年はモンスターを引き寄せるアイテム「ルアーモジュール」を使った場所がたくさんありましたが、今回訪れた時は1カ所もありませんでした。

 部活帰りの地元の男子中学生8人に話を聞くと、昨年の秋ごろにはみんな飽きてしまったということです。「同じポケモンしか出ない」「友達と交換やバトルができない」といった理由や、移動してポケモンを見つけるという面白さですら「大変」「室内でやりたい」。「やめる人が増えると、みんな一気にやめた」そうです。

同じ場所でポケGOを起動させると、昨年との違いが一目瞭然

同じ場所でポケGOを起動させると、昨年との違いが一目瞭然

2千キロ歩いた男性「ポケモンのために都内各地へ」

 それでも、公園内にはポケGOをプレー中と見られる人もちらほらいました。ジムバトルが終わったばかりの67歳の男性に話を聞くと、なんとトレーナーレベルは40。男性によると、現状では上限とされているレベルです(ゲームを運営するナイアンティック社は非公表)。捕まえたポケモンも232匹を数え、「アンノーンさえ捕まえられれば国内のポケモンはコンプリートできる」という強者でした。

集めたポケモン見せる男性

集めたポケモン見せる男性

 昨夏の配信後すぐに始めたという男性は、自宅から近い錦糸公園でのウォーキングを日課とするほか、ネット検索でポケモン情報を収集しては、お台場や木場公園、日比谷公園など都内各所に出向いたそうです。歩いた距離を見せてもらうと、1956キロ。北海道から九州まで行ける計算です。

男性のポケモンGOの画面

男性のポケモンGOの画面

 「ニュースで知って健康のために始めたけど、やり始めたら全種類のポケモンを集めたくなって、毎日歩き回っている」と話す男性。1年間続いた理由を聞くと、「今は仕事をしていないし、時間があるから」と即答しました。「卵を孵化させるアイテムで1万円ぐらい使ったけど、後は歩くだけだからお金もかからない。色々な場所に行けるし、いい時間つぶしになるんだ。逆に若い子たちは時間がないから続かないんじゃないかな」

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「楽しみがないと、続かない」

 男性も、昨秋ごろからポケGOをやる人は減ったと感じています。ただ錦糸公園については、「レアポケモンが出なくなっただけで、やっている人は錦糸町駅に移った」。確かに駅の方に行ってみると、1年前ほどではありませんが、10数人がプレーしているのを確認できました。

 茨城県からやってきた43歳の男性は、今でもポケGOのために月に2~3回は東京に来るそうです。これまでスマホゲームにはまったことはないそうですが、昨年9月からほぼ毎日続けており、レベルは37。「ゲームのために、色んな場所に行くようになったのはよかった」と魅力を語ります。

 ただ、周りはやめてしまった人も多いそうです。同じように毎日続けていたという同僚は「最初のように手間がかけられない」と言ってやめてしまったそうです。男性は「強いポケモンを増やして、ジムバトルをするのが楽しい」から続けていますが、「仕事がある人は、なかなか時間が作れないから、楽しみがないと続かないのでは」と話します。

錦糸町駅周辺では「ルアーモジュール」を使った場所がたくさんあった

錦糸町駅周辺では「ルアーモジュール」を使った場所がたくさんあった

定着したのは、40代以上

 ほかにも続けている人に話を聞くと「気が長い人でないとできない」(30歳の会社員女性)など、時間的余裕があるかを挙げる人が多くいました。「レイドバトルが始まってから、また楽しくなった」(19歳の男子専門学生)とプレーヤー同士が協力して戦える機能が今年6月に追加されて、ゲームをする頻度が上がったという人もいました。

 インターネットの行動分析を行う株式会社ヴァリューズの調査によると、「ポケモンGO」を利用するユーザーの数は2016年7月時点の約1100万人から減少し、2016年11月にはその半分の約508万人まで減少しました。その後も微減傾向が続き、2017年6月には442万人となりました。

 各月での年代の内訳を見ると、割合が最も多い20代は2016年7月から6ポイント減っているのに対し、40代以上はそれぞれ2ポイント以上増えていることがわかりました。単純に計算すると、2016年7月と比較して、20代のユーザーは約3割に減ったのに対し、50代以上は当時の半数以上を維持しています。

 同社の担当者は「高年齢層のユーザーには、LINEのディズニーツムツムやキャンディークラッシュのようなパズル系のゲームなど、操作が簡単なアプリが支持されており、ポケモンGOも同様の傾向では」と話しています。

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全世界では7億5千万ダウンロード

 ナイアンティック社によると、ポケGOの全世界で7億5千万ダウンロード(2017年6月時点)、月間のアクティブユーザーは6500万人を数えます(同年4月時点)。日本での数字は非公表ですが、ポケストップやジムなどで企業や自治体との協力を進めています。

 8月9~15日には、国内初の公式イベント「ピカチュウだけじゃない ピカチュウ大量発生チュウ」を横浜で開くポケモンGO。広報担当者は「伝説のポケモンが登場するなど、ゲームの内容もどんどんアップデートされていくので、これからも期待していて欲しい」と話しました。

今はガラガラの錦糸公園、一年前はポケGOの「聖地」だった
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一年前の錦糸公園=2016年7月24日
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