close

閉

これフカボリしてほしい

リクエストする

閉

2016年09月03日

「バツ2」の離婚カウンセラーが教える たった2問でわかる「別れ時」


  • 238453

「バツ2」の離婚カウンセラー、岡野あつこさん

「バツ2」の離婚カウンセラー、岡野あつこさん

最新ニュースを受け取る

 恋人でも夫婦でも、一度愛を誓い合ったからといって、それが長く続くとは限りません。ただ、実際に別れを選択する前には、さまざまな葛藤があります。別れるべきか、踏みとどまるべきか――。離婚カウンセラーで自身も2度の離婚経験がある岡野あつこさん(62)に聞きました。(朝日新聞地域報道部記者・田中聡子)

離婚した方がいいのは4割だけ

 1991年から離婚相談を始め、これまでに3万件以上の相談を受けてきた岡野さん。離婚をすべきかどうかの判断基準は、「好きか、嫌いか」「損か得か」です。

 「損か得か」は主に離婚後の経済的な問題です。でも、「好き」「嫌い」の感情は複雑で、簡単には答えられません。
 そんな時は、バロメーターとなる二つの質問をするそうです。

出典:PIXTA

 「もし夫(妻)が目の前で交通事故にあったら、『しめしめ』と笑えるか、泣くか」と「海で子ども、夫(妻)、親がおぼれていたら、どの順番に助けるか」です。

 「死んでも『笑える』で、助ける順番が夫(妻)が最後なら、愛情はありません。でも、親や子どもの前に夫(妻)を助けるのであれば、これは再考の余地がありますよ。心の奥底では、まだ『嫌い』じゃないのかもしれない」

 岡野さんが離婚を勧めるケースは、今では全体の4割ほどにのぼると言います。離婚すべきでない人には、夫婦関係を修復するためのアドバイスをしています。

離婚カウンセラーの岡野あつこさん=2016年8月31日、池永牧子撮影

離婚カウンセラーの岡野あつこさん=2016年8月31日、池永牧子撮影

円満の秘訣は「責める」より「褒める」

 「結婚を長く続ける秘訣(ひけつ)は、距離感です。干渉しすぎない。100点を求めない。できないことを責めるのではなく、できたことを褒める。近くにいると、どうしても相手を責めてしまいがちだし、『こうあるべきだ』っていう『べき論』が前に出ちゃうけど、『もう一人子どもができた』ぐらいに寛容な気持ちで接することです」

 離婚後に関係が良くなるケースは、他人になったことで、そうした要求を相手にしなくなるからだそうです。中には、同じ人と再婚する相談者もいると言います。

 一方で、「我慢してまで一緒にいたくない」という傾向は、強まっているようです。

出典:PIXTA

 「いまは女性も経済的に自立して、我慢する必要がない人が増えています。離婚するかしないかは、『自分の幸せをどこまで追求するか』という問題でもありますが、我慢せずにどんどん追求できる人が増えたっていうことです。でも、やはり子どものことや家族のことを思って、離婚しない人もいます。どちらがいいということではなくて、金メダルを目指すのか、『入賞でもいいや』と思うのかの違いですよ」

「損」から大逆転 「離婚してよかった」

 そんな岡野さん自身は、とことん幸せを追い求めています。離婚カウンセラーとして華々しく活躍していますが、この世界に入ったきっかけは自身の離婚でした。専業主婦だったこともあり、離婚の「損得」でいうと「損」からのスタートでした。

 「それまで40万円ぐらい生活費をもらっていたのに、10万円の養育費だけになったんです。完全に損でしょう? でも、後悔したくなかったから『離婚してよかった』と思うように心がけました。本当にそう思えるようになるまで、5年ぐらいかかったけどね」

出典:PIXTA

 がむしゃらに働いているうちに、離婚の経験を生かして「離婚カウンセラー」として会社を興し、みるみる事業を拡大しました。そして56歳の時に、24歳年下の男性と2度目の結婚をしました。

 「36歳で離婚してから、一人で子どもを育てて働いて、それで子育てを終えた時に『もう一度幸せになりたい』って思ったの。だから結婚式は3回も挙げちゃった」

離婚カウンセラーの岡野あつこさん=2016年8月31日、池永牧子撮影

離婚カウンセラーの岡野あつこさん=2016年8月31日、池永牧子撮影

 2度目の結婚生活は3年で終わりましたが、その経験すら岡野さんの糧になっていると言います。 

 「周りからは無謀だし、『結婚しない方が傷つかないかもよ』と言われました。でも、あきらめずにチャレンジしたこと、そして、しがみつかない勇気を持って結婚生活を終えられた経験は、私の自負と自信になったわね」

SMAPの元サヤは難しい?

 そんな別れの経験をしたり、数々の相談にのったりしてきた岡野さんに、SMAPの解散劇についても聞いてみました。

 「だって30年近く一緒にいるんでしょう。年月が長ければ長いほど、いろんなことがあるからね。最初に『いろいろなことを乗り越えていこう』って思っても、変わっていっちゃうよね。それに5人っていうのも、難しいわよね。夫婦関係も、子どもとか親とか、関係者が多いほど話がまとまらなくて決裂しちゃうから」

出典:PIXTA

 そして、SMAPの再結成の可能性については、こんな見立てを披露してくれました。

 「解散の理由が『怒り』なら、可能性はあります。でも、恨みが残っていたらだめね。怒りは瞬発的だけど、恨みはそうはいかない。あと、『別れて幸せ』だったら、再結成する必要がないでしょう。夫婦でも、どちらかが次の人を見つけていたら、元のサヤには戻らないからね。SMAPが『一人じゃ食べていけない』とかいう状況にならないとね。でも、5人がみんなそうはならないだろうから、難しいんじゃないかしら」

この記事は9月3日朝日新聞夕刊(一部地域4日朝刊)ココハツ面と連動して配信しました。

30秒で泣ける!夫婦の一生を5コマの漫画に凝縮
前へ
「男ってやつは」(1)
次へ
出典:吉谷光平さん提供
1/68
前へ
次へ


コメント

あわせて読みたい

薬の英語の情報、どうやって手に入れる?ド...
薬の英語の情報、どうやって手に入れる?ド...
ツッパリするなら正しくな! 突っ張り棒の社長が「ツッパリ嬢」に
ツッパリするなら正しくな! 突っ張り棒の社長が「ツッパリ嬢」に
「筋肉体操」あの先生が明かした後悔、「重さ自慢」筋トレの結果……
「筋肉体操」あの先生が明かした後悔、「重さ自慢」筋トレの結果……
朝日新聞指定席 『恋のヴェネチア狂騒曲』 ムロツヨシ
朝日新聞指定席 『恋のヴェネチア狂騒曲』 ムロツヨシ
PR
「就活 したくない」で出るサイト ”みんな同じ”が気持ち悪い人へ
「就活 したくない」で出るサイト ”みんな同じ”が気持ち悪い人へ
たった4日でお年寄りに… 梅の実で作った「子ども梅」の姿が衝撃的
たった4日でお年寄りに… 梅の実で作った「子ども梅」の姿が衝撃的
「シャチハタ」じゃなく「シヤチハタ」です...
「シャチハタ」じゃなく「シヤチハタ」です...
障害がある人のきょうだいも、ケアが必要では?
障害がある人のきょうだいも、ケアが必要では?
Q&A
一人ひとりが「自分」でいられる神秘の島 隠岐に生きる
一人ひとりが「自分」でいられる神秘の島 隠岐に生きる
PR
「生きる意味なんて、ほぼない。でも……」生きづらさに向き合う答え
「生きる意味なんて、ほぼない。でも……」生きづらさに向き合う答え
「父親のことをよく知らない」父子家庭を漫画に 琴線触れる言葉たち
「父親のことをよく知らない」父子家庭を漫画に 琴線触れる言葉たち
確率1000分の1、からあげクンに「令和」の焼...
確率1000分の1、からあげクンに「令和」の焼...

人気

もっと見る