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話題

ウォシュレットがきになる君さんからの取材リクエスト

温水洗浄便座、拭いてから使う? 使ってから拭く?



温水洗浄便座、拭いてから使う? 使ってから拭く? 業界団体に聞く

温水洗浄便座を使うとき、トイレットペーパーで拭いた後に洗浄しますか? それとも洗浄した後に拭きますか?

TOTO「ウォシュレット アプリコット」の最新モデル
TOTO「ウォシュレット アプリコット」の最新モデル 出典: TOTO提供

目次

取材リクエスト内容

友だちの間で、ウォシュレットの使い方について話題になりました。
1、排泄
のあとが問題です。
いきなりウォシュレットで洗浄なのか、一度紙で拭いたあとに洗浄なのかです。
わたし自身は拭いてからの洗浄派なのですが、世の中は、どちらが多数派なのか、メーカーはどちらをすいししてるのか、知りたいです。よろしくお願いします。 ウォシュレットがきになる君

記者がお答えします!

 温水洗浄便座を使うとき、トイレットペーパーで拭いた後に洗浄しますか? それとも洗浄した後に拭きますか? 「どちらを推奨しているのか知りたい」という読者からのリクエストをもとに、メーカーであるTOTOやLIXIL、一般社団法人「日本レストルーム工業会」に、温水洗浄便座の使い方を聞きました。

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1993年に発売されたウォシュレット一体形便器「ネオレストEX」
1993年に発売されたウォシュレット一体形便器「ネオレストEX」 出典: TOTO提供

ウォシュレットの名称について


 温水洗浄便座のことを「ウォシュレット」と呼ぶ人もいますが、この名称はTOTOの登録商標であるため、個別の商品名を指します。

 トイレや洗面室など、水まわりにかかわる設備機器を対象とした業界団体「日本レストルーム工業会」によると、日本で温水洗浄便座が発売されたのは1964年。伊奈製陶(現在のLIXIL)がスイス製の温水洗浄機能付便器を、東洋陶器(現在のTOTO)が米国製の温水洗浄便座を輸入販売しました。

 その後、両者とも国産化に成功。年々改良を重ね、参入企業も増えて温水洗浄便座の普及率は上がり、2002年に50%を超え、2013年には76%になったそうです。

1964年の東京五輪に合わせて開発された「初代ユニットバス」
1964年の東京五輪に合わせて開発された「初代ユニットバス」 出典: 朝日新聞

日本レストルーム工業会に聞きました


 温水洗浄便座のシェアの多くを占めるTOTOとLIXILに、拭いてから洗浄すべきか、洗浄してから拭くべきかを聞いたところ、「温水洗浄便座全般のお話になりますので、日本レストルーム工業会にご相談ください」との回答でした。

 温水洗浄便座の正しい使い方や注意点について、工業会の担当者に話を聞きました。

 ――基本的な使い方について教えて下さい

 「工業会では以下のようにご案内しています」

 (1)便座に深く腰かける
 (2)用を足す
 (3)温水で局部を洗浄する(必要に応じお好みの水勢、温度に設定する)
 (4)局部についた水滴をとる(トイレットペーパーなどで拭く、乾燥機能で乾燥する)
 (5)立ち上がり着衣する

TOTOミュージアムで展示される「旧総理大臣官邸の便器」
TOTOミュージアムで展示される「旧総理大臣官邸の便器」 出典: 朝日新聞

好み次第?


 ――排泄後に拭く場合、拭いてから洗浄するのと、洗浄してから拭くのは、どちらが良いのでしょうか?

 「個人のお好みですので、工業会としてはどちらが良いということはありません」

 ――先に洗浄するとノズルが汚れる、と心配する人もいます

 「最近の機種では、おしりやビデ洗浄の前と後に、自動でノズルを洗浄する機能があります」

 ――衛生的な面でも、どちらが正しいというのはないということですか

 「温水洗浄便座を使えば、いずれの順番でも局部を洗浄できます」

 ◇ ◇ ◇

 工業会の回答は「好み次第でどちらでも」という回答でした。一方、業界関係者の中には「温風で乾かす機能もついているので、そもそも拭く必要がないのではないか」という意見もありました。

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