グルメ
冗談にしては完成度が…「ラーメンケーキ」の見た目がとにかくスゴい
百貨店の物産展で、不思議な光景を目にしました。おいしそうなケーキが並ぶショーケースに、突如としてラーメンや天津飯、オムライスが大量に並んでいるのです。ん、あれ? これってまさか・・・。
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百貨店の物産展で、不思議な光景を目にしました。おいしそうなケーキが並ぶショーケースに、突如としてラーメンや天津飯、オムライスが大量に並んでいるのです。ん、あれ? これってまさか・・・。
百貨店の物産展で、不思議な光景を目にしました。おいしそうなケーキが並ぶショーケースの中に、ラーメンや餃子、天津飯が大量に並んでいるのです。ん、あれ? これってまさか・・・。
舞台は4月下旬、東京・池袋の西武百貨店で開かれた「人気話題の味紀行 全国味の逸品会」でした。
大阪の「551蓬莱の豚まん」や、福岡「鈴懸」の銘菓など全国の名物が並ぶなか、異彩を放っていたのがJR新宿駅西口近くのケーキ店「メイプリーズ」です。
ショートケーキやチーズケーキが並ぶショーケースを見ていくと、突如として、丼や皿に盛られた中華料理が並んでいます。多くの来場者が「え?ここ、何の店」といった表情をしています。
よくよく店頭を見てみると「実はこれ、ケーキです」と、ネタばらしのポスターが貼ってありました。
ケーキだと言われても、ケーキに見えないケーキ。
気になるので、ラーメン(税込み1020円)と餃子(同810円)を購入してみました。ついでに長蛇の列が出来ていた「551豚まん」のブースで、本物の餃子も購入しました。
お菓子の餃子は4個入り。触ってみると本物より表面は固めですが、焼き色のついた色合いといい、油で光っているようなツヤといい、本物そっくり。丁寧にも、たれの小袋のようなものまで添えてあります。袋を見ると「メープルシロップ」と書かれています。違和感がぬぐい切れません。
食べてみると、さっくりした歯ごたえのあと、あ、甘い!
アップルパイでした。当たり前ですが餃子の風味はゼロ。むしろ真逆の爽やかな甘さに、舌と頭がついていけず混乱した気分になります。
ラーメンケーキは直径19センチの、丼型の器に入っています。
麺の上には、のり(ブラックココアクッキー)、ナルト(ミルクムース)、チャーシュー(シュー生地)などが載っています。
こちらは構成要素が多い分、さすがに、のりやチャーシューは「本物ではないな」と感じますが、細く絞り出されたクリームのうえに、カラメルゼリーがかけられた本体は、まさにスープに浸った麺そのもの。
ナイフを入れると、スープや麺に切れ目が入っていきます。フォークで持ち上げると、スポンジとクリームが幾重にも重なったケーキが現れました。
中には刻んだ栗が入っていて、味わいに個性もあります。
なぜ、このようなケーキが生まれたのでしょうか。「メイプリーズ」を運営する、井上商事(本社・大阪市)に聞きました。
--いつから、中華料理に似せたケーキの販売を始めたのですか?
2013年6月に「ラーメンケーキ」を発売したのが最初です。その後、種類が増え続けて中華料理だけではなくなり、今では「ラーメン」「ギョーザ」「オムライス」「天津飯」「かつ丼」「ピザ」の6種類を販売しています。加えて、5月4日には数量限定で「霜降り肉」を発売しました。
--なぜ、このような領域に踏み込まれたのでしょうか。
社内に大変ラーメン好きな商品開発の担当社員がいまして。それが高じてケーキにしたいと考えたところから、始まったシリーズだと聞いています。非常にリアルにできて評判が良かったため、商品を増やしてきました。
--忠実に再現するには、苦労もあるのでは?
見た目だけで、何の料理なのか一目で理解できるよう、デザインにこだわっています。そのため飾り部品が多くなりがちで、なかなか量産できないのが苦労している点ですね。
--どのような目的で買っていく人が多いのでしょうか。
ご自宅用よりも、お友達の集まりや誕生日のサプライズなど、プレゼントやお土産としてお買い上げのお客様が多いです。
--今後も種類は増えていくのでしょうか。
これまでも、季節商品として節分に「恵方巻き」、土用の丑の日には「うな重」、お正月に「おせち」などを販売してきました。今後も、新しい商品を登場させていきたいと考えています。
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