お金と仕事
減益のサンリオ「来年から本気出す。」 株主向けに「ぐでたま」起用
「ハローキティ」で知られるサンリオのIRレター(株主向け資料)が話題になっています
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「ハローキティ」で知られるサンリオのIRレター(株主向け資料)が話題になっています
「ハローキティ」で知られるサンリオのIRレター(株主向け資料)が話題になっています。上半期の業績を知らせる内容で、営業利益は前年同期比15.3%減という厳しい内容ですが、表紙に起用されたのは脱力系キャラの「ぐでたま」。しかも、「来年から本気出す。」というコメントがついています。ネット上では「こんなん許しちゃうだろ」「ぐでたまならしょうがないな」といった声が上がっています。表紙に起用した狙いをサンリオに聞きました。
IRレターには、今年4月から9月にかけての業績が記されています。売上高は354億円で前年同期比ほぼ横ばいですが、営業利益は71億円で15.3%減、純利益は54億円で10.6%減という内容。欧米でキャラクター関連商品の競争が激化したことが影響したそうです。
そんな厳しい内容を伝える資料の表紙に採用されたのが「ぐでたま」です。どんなキャラクターなのか? オフィシャルページでは、こう紹介されています。
やる気のない、たまごのキャラクターとして2013年に登場。「ムリだから」「明日から本気出す」「めんどくせえ」といった脱力感のある言葉が共感をよんで人気キャラクターになりました。ツイッターのフォロワー数は約58万人もいます。
ぐでたまの起用に関して、ネット上ではこんな声が上がっています。
「良いセンスだ」
「こんなん許しちゃうだろ」
「ぐでたまならしょうがないな」
「サンリオのIRつくるお仕事したい」
「下半期最初の三ヶ月も本気出してください」
表紙にぐでたまを起用した狙いは何なのか? サンリオの広報・IR室に聞きました。
――なぜ、ぐでたまを起用したのですか
「ぐでたまは比較的新しいキャラクターで、これからの成長が見込まれています。すでにアジアでは展開していますが、これから北米やヨーロッパにも本格進出する予定です。今後の業績に貢献することを期待して起用しました」
――「来年から本気出す。」というメッセージは、上半期の業績を意識したものですか
「いいえ、違います。『ぐでたまというキャラクターがこれからさらに貢献していきます』というメッセージを、独特の口調で表現したもので、上半期の業績とは関係ありません」
◇ ◇ ◇
ぐでたま起用は業績と関係ないそうですが、そのおかげでIRレターを好意的に受けとめた人も多かったようです。
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