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ネットの話題

誕生日を登録できる炊飯器、「何のため」と話題に シャープの回答は

シャープが販売している、「誕生日登録」機能がついた炊飯器がツイッターで話題になっています

誕生日登録機能がついた「ヘルシオ炊飯器」
誕生日登録機能がついた「ヘルシオ炊飯器」 出典: 朝日新聞

目次

 シャープが販売している「誕生日登録機能」つきの炊飯器がツイッターで話題になっています。「これは必要か?」という問題提起をきっかけに、「孤独な人でも祝ってもらえる」「その優しさが人を傷つける」「将来の個人情報収集につながるのでは」と、さまざまな意見が上がっています。なぜこの機能をつけたのか? シャープに聞きました。

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フタを開けると……


 話題になっているのは「ヘルシオ炊飯器」。音声とメロディーで操作を手伝ったり、使い方をアドバイスしたりする「ココロエンジン」が搭載されています。

 例えば、点滅する「聞いて」ボタンを押すと「しいたけがおいしい季節ですね 次はきのこの佃煮を作ってみませんか?」、フタを開けると「いつもきれいに使ってくれてありがとうございます」といった具合に音声が流れます。

 そんな炊飯器に実装されている誕生日登録機能。取り扱い説明書には「ご自分やご家族などの誕生日を登録しておくと、誕生日当日にお祝いの言葉を話します」とあります。実際には、フタを開けた時にメロディーが流れ、「お誕生日おめでとうございます」と音声が流れるそうです。

誕生日登録機能がついた「ヘルシオ炊飯器」
誕生日登録機能がついた「ヘルシオ炊飯器」 出典: 朝日新聞

ツイッターで話題に


 この機能について、ツイッターユーザーが「この機能は必要か?」と問題提起すると、様々な声が投稿されました。

 「孤独な人でも祝ってもらえる」
 「その優しさが人を傷つける」
 「誕生日には、こころもちふっくら目に炊き上がるかも」
 「ふつうのお米を炊いても赤飯になる?」
 「炊き込みごはんになってるとか」
 「誕生日の日ぐらい外食に行け!と表示される?」

 なかにはIoT(Internet of Things=あらゆる製品やサービスがインターネットにつながる「モノのインターネット」)時代を想定して、「将来の個人情報収集につながるのでは」と心配する声も上がっています。

2012年にシャープが発売した初代ヘルシオ炊飯器。ふたに付いたツメで米をかきまぜる
2012年にシャープが発売した初代ヘルシオ炊飯器。ふたに付いたツメで米をかきまぜる 出典: 朝日新聞

シャープに聞きました


 それでは、何のためにこの機能をつけたのか? シャープの広報担当者に話を聞きました。

 ――なぜ炊飯器に誕生日を登録するのでしょうか

 「シャープでは、洗濯機や空気清浄機などの家電製品の上位機種に『ココロエンジン』を搭載しています。単なる道具ではなく、使う人を和ませて頼られる存在になりたいとの思いからです。そのために誕生日を登録していただくことで、お祝いの言葉を述べる機能をつけました。ヘルシオ炊飯器もその一つであり、炊飯器だけというわけではないんです」

 ――「将来の個人情報収集につながるのでは」といった声も出ていますが

 「あくまで家電に親しみをもっていただくためで、そういった目的はありません。そもそもヘルシオ炊飯器はネットにつながっていません」

 ――今後の展開については

 「すでにシャープでは、業界初の音声対話を実現した冷蔵庫などを発売しています。インターネットにつながり、音声認識機能を搭載することで、冷蔵庫と対話しながら庫内の食品管理ができます。保存する食品を声で登録しておけば、使用期限が近づくと冷蔵庫が知らせてくれ、その食品を使ったメニューも提案してくれます。これまで以上に、家族の一員のように頼られる存在になっていければと思います」

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