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マエケンと黒田 最後の競演? 年間指定席は完売、ファン最高潮

プロ野球がいよいよ開幕。注目が集まるのが、大リーグから復帰した黒田博樹投手と、大リーグ移籍が噂される前田健太投手の「最後」と言われている広島での競演です。

最後の競演?注目が集まる広島の前田投手と黒田投手
最後の競演?注目が集まる広島の前田投手と黒田投手

目次

 プロ野球がいよいよ開幕。注目が集まるのが、大リーグから復帰した黒田博樹投手と、大リーグ移籍が噂される前田健太投手の「最後」と言われている広島での競演です。

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年間指定席、「初」の完売

 黒田ブームに沸く広島は、チケット人気が熱くなっています。広島市の本拠マツダスタジアムの年間指定席は「初」の完売。一般チケットも手に入りにくい状況になっています。熱心に応援する「カープ女子」などファンが拡大していたところに黒田投手の復帰が重なりました。

 黒田復帰に向けて、鈴木球団本部長は「より優勝に近づけるチーム。マエケン(前田健太)と黒田がいるときに優勝を、という思いを伝えた」そうです。昨季の投手陣で前田をのぞいて10勝したのは大瀬良だけという状況で、マエケン・黒田のコンビにかかる期待は大きくなっています。

PL学園時代の前田健太投手=2004年7月28日
PL学園時代の前田健太投手=2004年7月28日
広島に復帰した黒田投手
広島に復帰した黒田投手
27日に開幕が迫ったプロ野球の広島のチケット人気が熱い。広島市の本拠マツダスタジアムの年間指定席は「初」の完売。一般チケットも手に入りにくい。黒田博樹投手(40)が大リーグから復帰し、注目度がぐんとアップ。目指すは初の年間入場者数「200万人」突破だ。
2015年3月25日:コイの応援切符、人気沸騰 「黒田効果」年間指定席が完売 プロ野球・広島:朝日新聞紙面から
「より優勝に近づけるチーム。マエケン(前田健太)と黒田がいるときに優勝を、という思いを伝えた」広島復帰の夢を実現させようと、鈴木球団本部長は熱い気持ちをぶつけ続けた。5年連続2桁勝利の前田とともに、黒田に軸となって欲しい。24年ぶりのリーグ優勝に向けた球団の本気度を示した。チームは2年連続のリーグ3位。今季は74勝68敗2分けと13年ぶりに勝ち越した。若手が育ち、優勝に届きそうな戦力が整いつつある。しかし、今季の投手陣で前田をのぞいて10勝したのは大瀬良だけ。4年間で40勝のバリントンはオリックスに移籍。手薄になった先発投手陣に、黒田が加わったことは大きい。
2014年12月28日:黒田、古巣カープに復帰 大リーグ複数球団、獲得へ動く中… プロ野球:朝日新聞紙面から

【高校時代】マエケン=「桑田2世」 黒田=控え投手

 前田投手は、名門・PL学園に進学。1年生の時から甲子園のマウンドに立ちました。打球が直撃するアクシデントに悔しい思いをしたことも。「また来る」と誓い、土は持ち帰らなかったようです。

 黒田投手は、大阪・上宮高に進学。で指導した田中秀昌さんによると、「真面目で一生懸命やるタイプ」でしたが、公式戦で好投した記憶はわずかだったそうです。「球は速いが制球が悪かった」と田中さんは振り返っています。専大で実績をあげ、1996年のドラフトで広島に2位指名され入団しました。

PL高校時代の前田健太投手
PL高校時代の前田健太投手
「桑田2世」。PL学園で1年生の夏から甲子園で登板し、そう呼ばれた。速球と大きなカーブの組み合わせも、偉大な先輩と重なる。(中略)高校通算27本塁打という強打者でもある。「打つ方が好き。打撃練習の時間は短いけど、投球より集中しているかも」。切れ長の目をさらに細めた。相手の投球動作を見て、牽制(けんせい)や投げる球種の癖を見抜くのが得意という洞察力もある。その特技と思い切りの良さで、今春の選抜大会準々決勝(秋田商戦)では本盗を決めて周囲を驚かせた。
2006年11月9日: (スポーツ人物館 プロ野球高校新人編)前田健太 強打も光る桑田2世:朝日新聞紙面から
「不満が残ります」。1年生ながらPL学園の先発を任された前田は、5回3失点に唇をかんだ。2回に打球が右太ももを直撃するアクシデント。「痛さより、違和感があった。あとは気持ちで投げた」。しかし、4回、3長短打に自らの野選も絡んで逆転された。神戸ら3年生に「また(甲子園に)来いよ」と声をかけられた右腕は「甲子園の土は持ち帰らない。絶対に、また来るから」
2004年8月12日:18安打で日大三、猛打全開 日大三8-5PL学園:朝日新聞
大リーグで実績を残した黒田だが、高校では控え投手だった。大阪・上宮高で指導した田中秀昌さん(57)=現・近大監督=は言う。「彼は高校球児に夢を与える投手」昨年12月上旬、田中さんは黒田に電話をかけた。まだ去就は決まっていないという教え子に聞いた。「(選択肢に)カープはあるのか」。黒田は「ある」と答えたという。「義理堅い」と田中さんは評する。ドジャース時代の2011年、「雄姿を見ておきたい」と渡米した。会食の席で黒田は「本当は毎日、一緒に食事をしなあかんのですが」と、調整を優先することを申し訳なさそうに話した。恩師が観戦したドジャースタジアムでは勝利を挙げた。
2015年2月17日:最後の一球はカープで 8年ぶり復帰、黒田会見 プロ野球:朝日新聞紙面から

【広島入団】マエケン=2年目から背番号18 黒田=11年で103勝

 前田投手は2007年に入団。2年目から、引退した佐々岡投手の背番号18を引き継いで本格的に登板しました。2010年には沢村賞を受賞。味方の援護に恵まれず数字として結果につながらない場面もありましたが、名実ともにカープだけでなく日本を代表する投手として活躍しています。

 黒田投手は、1997年に入団。プロ初登板であっさり完投。「新人でナンバーワン」と言われた速球にフォークとスライダーを交えて9奪三振をとりました。その後は、弱体と言われたチームにあって大黒柱として活躍。11年間の広島在籍中に103勝をあげ、2008年、大リーグに渡りました。

広島時代の黒田博樹投手=1998年
広島時代の黒田博樹投手=1998年
大阪・上宮高から専大。沢崎に次ぐドラフト二位だが、150キロの速球を持ち、「速球のスピードは新人でナンバーワン」の評価があった。この日も148キロを記録。フォークとスライダーを交えて9奪三振の投球だ。父親・一博さんは元南海の外野手。「小さくまとまるな」が父の口癖だった。「受け身になったらだめですから、ピンチでも顔に出さないようにと思って投げた。登板した試合は全部、勝ちたい。沢崎へのライバル意識はもちろん、あります」
1997年4月26日:プロ初登板であっさり完投 広島・黒田 プロ野球:朝日新聞紙面から
25日にあったプロ野球の高校生ドラフト(新人選択)会議で、広島カープは1巡目にPL学園(大阪)の前田健太投手を、3巡目には水戸短大付(茨城)の会沢翼捕手を指名した。前田投手は、会見で広島の印象について「厳しくて、いいチームだと思います」。アドバイスを受けたい選手として、黒田博樹投手と佐々岡真司投手を挙げ、「素晴らしい投手のいるチームでいろいろ学び、エースになれるようしっかり頑張りたい」と決意を語った。
2006年9月26日:ドラフト、カープ2高校生指名 PL学園の前田投手と水戸短大付の会沢捕手:朝日新聞
――前田投手が思うエース像とは。
勝てる投手だと思います。状態がどんなに悪かろうが勝つ。味方からもファンからも信頼される投手です。プレッシャーがあるほど、力が出せる。今年は年齢は関係ない。色々な重圧と責任感を背負い、マウンドに上がりたい。
2010年5月11日:武内絵美の戦士のほっとタイム:朝日新聞紙面から

最後の競演? マエケン・黒田

 前田投手と黒田投手が揃った今季の広島。カープ女子ならずとも、ファンは盛り上がっています。一方で、日本の球界を代表する前田投手は、大リーグ挑戦の噂が絶えません。

 漫画家のやくみつるさんは「人気の主体は広島に土地勘のある人でしょうが、今年は事情が違う。黒田投手が帰国し、(大リーグ移籍もうわさされる)前田健太投手と一緒が最後になりそうで『今年ぐらい勝たせてあげようよ』という雰囲気が醸成されているように思う」と指摘。

 「日本人の心根に根ざした感情が大いに働いている。古くからのファンは『自分たちはカープ女子と違う』という感情があるようです。両者が一体になった時、ただならぬ勢力になると想像できますね」と話しています。

黒田博樹投手の復帰にわく広島。好物という鶏のからあげやだし巻き卵が入った「男気弁当」も登場=広島駅弁当提供
黒田博樹投手の復帰にわく広島。好物という鶏のからあげやだし巻き卵が入った「男気弁当」も登場=広島駅弁当提供
漫画家のやくみつるさんの話 人気の主体は広島に土地勘のある人でしょうが、今年は事情が違う。黒田投手が帰国し、(大リーグ移籍もうわさされる)前田健太投手と一緒が最後になりそうで「今年ぐらい勝たせてあげようよ」という雰囲気が醸成されているように思う。日本人の心根に根ざした感情が大いに働いている。古くからのファンは「自分たちはカープ女子と違う」という感情があるようです。両者が一体になった時、ただならぬ勢力になると想像できますね。
2015年3月25日:コイの応援切符、人気沸騰 「黒田効果」年間指定席が完売 プロ野球・広島:朝日新聞紙面から

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