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IT・科学

アップル、横浜に開発拠点、アジアで最大級 みなとみらい地区

 米アップルは来春をめどに、アジア最大級となる研究開発拠点を横浜市のみなとみらい地区に開設する。安倍晋三首相らが9日、街頭演説で明らかにし、アップル社が発表した。米国以外に研究開発拠点をつくるのは初という。

ティム・クックCEO(左)と、アップルの研究開発拠点が進出する予定の横浜市みなとみらい地区にあるランドマークタワー
ティム・クックCEO(左)と、アップルの研究開発拠点が進出する予定の横浜市みなとみらい地区にあるランドマークタワー

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 米アップルは来春をめどに、アジア最大級となる研究開発拠点を横浜市のみなとみらい地区に開設する。安倍晋三首相らが9日、街頭演説で明らかにし、アップル社が発表した。米国以外に研究開発拠点をつくるのは初という。

横浜のみなとみらい21地区の夜景
横浜のみなとみらい21地区の夜景

名称は「テクニカル・ディベロップメント・センター」

 新拠点の名称は「テクニカル・ディベロップメント・センター」。アップルは「日本での事業が拡大するのはうれしい。数多くの雇用創出にもつながる」とコメントしているが、詳細は明らかにしていない。横浜市産業立地調整課によると、今年に入ってアップル社から、みなとみらい地区に技術開発の拠点の立地を考えているという相談があったという。同課は「大変光栄で、ありがたい」としている。

現在、巨大新社屋を建設中

 アップルは現在、米カリフォルニア州のクパチーノに「キャンパス2」と呼ばれるドーナツ型の巨大新社屋を建設中。東京ドーム5.5個分の面積があり、1万4千人が働けるが、研究開発拠点の一部を日本に置くことを決めた。

アップルがカリフォルニア州クパチーノの市議会に提出した新社屋の完成予想図。2015年に完成の予定
アップルがカリフォルニア州クパチーノの市議会に提出した新社屋の完成予想図。2015年に完成の予定

日本企業との連携強化

 同社の主力製品のスマートフォン「iPhone」の組み立ては中国で行っているものの、液晶や精密部品など主要パーツの多くが日本製とされる。こうした日本企業とより緊密に連携し、iPadなども含めてこれから伸びるアジア市場にも細かく対応していく方針とみられる。

iPhoneのかぶり物をし、店員とハイタッチをする来店者=2014年9月19日、大阪市北区、加藤諒撮影
iPhoneのかぶり物をし、店員とハイタッチをする来店者=2014年9月19日、大阪市北区、加藤諒撮影

首相が一足先に発表 「投資実績」アピール

 アップルの開発拠点開設については、安倍首相がさいたま市での街頭演説で「もうじき正式な発表があると思う。アジアで最大級の研究開発拠点を日本に置く」と一足先に公表。菅義偉官房長官も横浜市での街頭演説で言及した。企業側の発表に先んじて首相や閣僚が触れるのは異例だが、衆院選の最中とあって、海外からの「投資実績」を有権者らにアピールしたかった模様だ。

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