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大相撲の優勝力士に贈られる「巨大マカロン」の正体

大相撲の表彰式で土俵に登場する巨大マカロン。一体何なのか、取材しました。

大相撲の表彰式に登場する巨大マカロン
大相撲の表彰式に登場する巨大マカロン 出典: 「日本相撲協会」公式ツイッター

目次

大相撲の千秋楽の表彰式で、土俵に登場する巨大なこの物体。ネット上では毎回、話題になっています。

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きっかけは相撲好きの仏大統領

この物体はやはりマカロン。優勝力士に贈られる「日仏友好杯」の副賞です。
2000年、相撲好きのシラク大統領(当時)が前身となる賞を寄贈したことから始まり、後に今の名称になりました。当初はトロフィーなどを贈っていました。

「シラク杯」を時津風理事長に手渡すシラク大統領=2000年7月20日
「シラク杯」を時津風理事長に手渡すシラク大統領=2000年7月20日 出典: 朝日新聞

マカロン初登場は2011年7月の名古屋場所

2011年、大相撲は八百長問題に揺れ、春場所は中止、夏場所も「技量審査場所」となりました。

この年、副賞を刷新しようと、在日フランス大使館が同国を代表するパティスリーの「ピエール・エルメ・パリ」に依頼。
ピエール・エルメ側も「復活記念に明るい話題を提供しよう」と、土俵上での巨大マカロンの贈呈を提案したそうです。

世界的に有名な菓子職人、ピエール・エルメ氏。
世界的に有名な菓子職人、ピエール・エルメ氏。"パティスリー界のピカソ"との賞賛も 出典:ピエール・エルメ・パリの日本公式サイトより
 今年度は震災や技量審査場所という様々なアクシデントがあり、7月の名古屋場所より通常どおりの開催となりました。この機会に副賞を刷新するということで、フランス大使館より栄誉ある依頼を受けたのです。
ピエール・エルメ・パリのプレスリリースより

食べられるの?


表彰式で優勝力士に渡されるビッグマカロンは直径41センチ、厚さ23センチ。
通常のマカロンが直径約45ミリ、厚さ約25ミリなので、その巨大さは想像を超えてます・・・。

グリーン以外にピンク、ゴールドの3色があります。製造場所は企業秘密だそうです。
実はこれ、式典用で食べられません。

本当は黄金のマカロン

黄金のマカロンスペシャルボックス
黄金のマカロンスペシャルボックス 出典: ピエール・エルメ・パリ提供

実際に副賞として力士に届くのは、金箔でコーティングされた黄金のマカロン。22個を詰めたスペシャルボックスです。

生菓子だからオーダー制、お味は?

マカロンは生菓子のため日持ちせず、消費期限は4日。
千秋楽直後は力士も忙しく、ゆっくり食べる余裕が無いのでは……という配慮から、後日オーダーを受けて届けているとのこと。
力士の所属する相撲部屋にお届けすることが多いそうです。

黄金のマカロン
黄金のマカロン 出典: ピエール・エルメ・パリ提供

基本的にはチョコレート味。
ただ、同じ力士が続けて優勝することも多く、同じ味ばかりも……ということで、キャラメルやピスタチオ、コーヒー、バニラ味などにアレンジしたこともあるそうです。

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