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「世界が元に戻ったら」の作者が描く「どこでも共助」の未来予想図

PR by 東京都生活文化局

目次

新型コロナウイルスの脅威と向き合う日常は、思っていたよりも長く続いています。いろんなことを自粛し、心の距離まで離れていきそうな不安がある一方で、こんな時期だからこそ初めて気づいたり、思い出したりした大切なこともあるはずです。

困難を乗り切るために重要なのはやっぱり、みんなで共に助け合うこと。
でも、お互いに離れていてもできることって何でしょうか?

そこでお話をうかがったのが、イラストレーターのただまひろさん。
4月にツイッターで「コロナが終息したら、みんなは何したい?」という問いかけとともにイラストを公開し、30万以上の「いいね」を集めた人物です。ユニークな作品を通じて、ただまひろさんは、ポジティブに未来を考えるヒントを共有しようとしています。

■我慢の時こそ、楽しい未来を想像しよう

——緊急事態宣言の時に公開された「世界が元に戻ったらしたいことまとめ」は、大きな反響を集めました。11の「したいこと」のイラストには、どんな思いを込めたのですか?
 
私にできることは「自粛しよう」と注意喚起するよりも、マンガを読んだみなさんにこの先の楽しいことを想像してもらい、それを実現するために「今できることをがんばろう」と感じてもらうことだと思い、公開しました。

今もみんなが我慢して耐えています。これからの生活も変わっていくでしょうし、それは大変なことです。でも苦しい時こそ、希望を持って未来を考えるきっかけになったらうれしいです。
「世界が元に戻ったらしたいことまとめ」より
「世界が元に戻ったらしたいことまとめ」より
——「コロナが終息したら、みんなは何したい?」というメッセージに、どんな反響がありましたか?
 
想像以上のたくさんの「したいこと」をリプライでもらいました!今みんなが我慢してるんだと、あらためて感じるとともに、「◯◯したい」ってすごいパワーなんだなと感じました。
 
「世界が元に戻ったらしたいことまとめ」より
「世界が元に戻ったらしたいことまとめ」より
——コロナ禍の状況が長引いて、「したいこと」の実現が、もう少し先の楽しみになる人も多いかもしれません。その間を乗り切るための「今だから、できること」のヒントがあれば、教えてください。
 
けっして、何もできないんじゃないんですよね!
たとえば、遠くにいる家族や友達の顔を見る機会がオンラインによって増えました。自分が今までどういう生活をしてきたのかとか、これからどうしたいのかをじっくり見直せる機会にも。
 
——ここで、我慢の生活を続けているみなさんに力強いメッセージを。
 
キツいときこそ、楽しめることを探しましょう!
自分がしたいことを思いっきりできる未来を想像すると楽しくなりますよ!
「世界が元に戻ったらしたいことまとめ」より
「世界が元に戻ったらしたいことまとめ」より

■マスク姿で増えたジェスチャーと、鍛えられた表情筋

——自粛生活が長く続きました。個人的に新しく始めたことはありますか?
 
家の中で筋トレをやり始めました。「尻歩き」をして、お尻に青アザができましたね。
あとは時間ができたので、読書を多くするようになりました。小学生時代ぶりのハマり様です。
ただまひろさん「最近あったことまとめ」より
ただまひろさん「最近あったことまとめ」より
——クレープ屋さんのお仕事などの近況は?
 
ありがたいことに、仕事は元に戻りつつあります。しかし常にマスクをつけていますし、夏は本当に暑いですね!
Wi-Fiに頼りっぱなしの生活で、この前はオンライン会議の前に充電が切れていて焦りました(笑)。
 
ただまひろさん「オンライン飲みあるあるまとめ」より
ただまひろさん「オンライン飲みあるあるまとめ」より

——ツイッターの「クレープ屋で働く私のどうでもいい話」も、6月から再開されました。お客さまの様子など、以前と変わったと思う点は何でしょうか?
 
変わったのは、お客さまも店員もマスクなので、大きい声で話すようになったりジェスチャーが増えたりしたことです。表情筋がモリモリ鍛えられている気がします。
でもやっぱり、お客さま同士や店員とのコミュニケーションの楽しさや面白さは変わりません!
ただまひろさん「2020年7月後半お客様まとめ」より
ただまひろさん「2020年7月後半お客様まとめ」より

■みんなの日々の生活がポジティブになれば

——今年オープンした「東京ボランティアポータル」のサイトにもイラストを描かれています。どんなことを意識されましたか?
 
多国籍の老若男女が描かれています。ご覧になった方に「自分もこの人たちの一員で、自分もできることをやってみよう!」と思ってもらえたらいいなと考えながら描きました。
 
「東京ボランティアポータル」より
「東京ボランティアポータル」より
——ボランティアへの印象が、関連のイラストを描いたことで変わったのでは?
 
ボランティアと聞くと、人のために頑張るんだ!とすごく気合い入れて臨まないといけないものだと思っていました。しかし、今回さまざまなボランティアのイラストを描かせていただいて、もっと普段の生活から気軽にできることなんだと感じました。
 
——サイトの新コンテンツ「どこでも共助」は、コロナ以降のボランティア活動を考えようという内容。ご自身のイラストもリモート会議をほうふつとさせますが、「どこでも共助」というテーマに対する印象をお聞かせください。
 
まず、人って「お互い様」の関係だと思っています。あのとき助けてもらったから、今度は自分が助ける。自分がしたことが巡り巡って、自分に返ってくる。
「どこでも共助」という言葉は、そんな「お互い様」の関係を大切にしていれば、直接会えなくてもどんな方法でも、人や世の中のためになれるんだ!ということに気づかせてくれると思います。
 
「東京ボランティアポータル」より
「東京ボランティアポータル」より
——「どこでも共助」では、ただまひろさんのイラストの中から「#いま自分にできること」を選んでTwitterでシェアするキャンペーンも実施しています。こちらのイラストに込めた思いを聞かせてください。
 
イラストに描かれてるのは私たちと同じ、みんな普通の人です。やってみよう!と思えば誰でもできることなんです。
自分もやってみようかな!と思ってもらえるといいなと考えながら描きました。
 
このような大変な時期が続くと、「できることなんて、ないんじゃないか」と思ってしまうこともあるかもしれません。
でもイラストのように、小さいことでもできることはあります!イラストをヒントにして自分ができることを見つけてもらえたら嬉しいです。
こんな時だからこそ、みんなで助け合っていきましょう!

——今後はどのような作品を世の中に届けていきたいですか?
 
大変でつらくてイヤになっちゃうようなことも、考え方次第で楽しめる!ということを作品を通して発信していけたらいいなと思っています。
爆笑でもクスッとでもいいので笑ってもらって、みんなの日々の生活がポジティブになればうれしいですね!
 

生活様式や、人と人のつながる手段が変わっても、誰かへの思いやりや「ありがとう」という気持ちと、その言葉の重みは変わらないはず。いつでも、どこにいても、共に助け合うための新しい方法を、一緒に探してみませんか?

東京ボランティアポータルでは、新コンテンツ「どこでも共助」を開設。コロナ禍の中で工夫しながらボランティア活動を続けている団体や、誰でも参加できる支援のヒントなどを紹介しています。
8月31日(月)まで、ただまひろさんのイラストの中から「#いま自分にできること」を選んでTwitterでシェアするキャンペーンを実施中です。

詳しくは東京ボランティアポータル内Twitterキャンペーンページをご覧下さい。
募集期間:2020年7月31日(金)~2020年8月31日(月)

〔プロフィール〕
 ただ まひろ
イラストレーター、絵本作家。1990年生まれ、静岡県出身。勤務するクレープ屋での人間観察を1コマ 漫画で表現した「クレープ屋で働く私のどうでもいい話」をTwitter(https://twitter.com/mappy_pipipi)で公開。数々のメディアで紹介され、同タイトルで書籍化された。「よしこ」「とり」などのユニークなキャラクターを描いてクリエーター活動中。WEBサイトはhttps://manga.tadamahiro.com/
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