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ネットの話題

抜けた歯を「はい、どうぞ」 ゾウから飼育員へ、こんなに大きいんだ

投稿した動物園の担当者を取材しました

スリランカゾウのナマリー(右)と、抜けた歯(左)
スリランカゾウのナマリー(右)と、抜けた歯(左) 出典: 周南市徳山動物園提供

目次

 ゾウが「これあげる」と鼻を使って渡してくれたものは抜けた歯でした――。そんなSNS投稿が注目を集めました。投稿した動物園の担当者を取材しました。

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スリランカゾウのナマリー(左)とミリンダ(右)
スリランカゾウのナマリー(左)とミリンダ(右) 出典: 周南市徳山動物園提供

周南市徳山動物園です


 山口県にある周南市徳山動物園のX(旧ツイッター)が1日、こんな投稿をしました。

 これあげる!とナマリーが鼻でつかみ渡してくれたもの。それはナマリーの抜けたての歯でした。

 口を開けてもらうと右上の部分が少し赤黒くなっています。報告してくれたんだね。

 ゾウの歯は生涯で5回生え変わるといわれています。

 添付された画像に写っているのは、スリランカゾウのナマリー(メス、18歳)の抜けた歯。

 並べてあるボールペンと比較すると、その大きさがわかります。

 この投稿に対して、「とってもお利口さん」「飼育員さんたちと信頼関係を感じる」といったコメントが寄せられ、いいねは1万を超えています。

担当者に聞きました


 「ナマリーが足でゴリゴリと音をたてながら何かを踏んでいて、石か何かだと思ってくれるようにお願いしたところ、渡してくれたそうです」

 そう話すのは、獣医師でSNSを担当している橋本千尋さん。

 担当飼育員から当時の様子を聞いて、Xに投稿したそうです。

 ゾウの口の中には、臼歯が上下左右に1本ずつあるとのこと。

 人の歯のように乳歯を押し上げて新しい永久歯が出てくるのではなく、生まれた時にすでに乳歯があり、そのあと新しい歯が口の奥の後ろから前へと出てくるそうです。

 「私自身、5回生え変わることを知った時は驚いたので、そのことも投稿に書いてみました」

 牧草や乾草などを1日に50kgほど食べるというナマリー。

 食べ物をすりつぶすために重要な歯は、定期的に生え替わっていますが、抜けた歯をいつも渡してくれるわけではないそうです。

 そんな貴重な歯にまつわる投稿が話題になったことを受けて、橋本さんはこう話します。

 「来園して直接見ていただければ、何か新しい発見があると思います。ぜひ思い出を作りに来てください」

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