ネットの話題
桔梗信玄餅の「楊枝」、使うのは細い方?太い方? 食べ方を聞いた
黒蜜のかけ方も含めておすすめの食べ方を製造元に聞きました
ネットの話題
黒蜜のかけ方も含めておすすめの食べ方を製造元に聞きました
きな粉をまぶした餅に黒蜜をかけて食べる「桔梗信玄餅」。そんな山梨銘菓に付いてくる「楊枝」の使い方がSNSで注目を集めました。黒蜜のかけ方も含めておすすめの食べ方を製造元に聞きました。
桔梗信玄餅が誕生したのは昭和43年(1968年)。
当時、山梨のお土産と言えば生の果物や、それらを使ったお菓子が主流だったといいます。
そこで、「一年を通して販売可能なお土産を」と開発がスタート。
ヒントとなったのが、地元でお盆の時期に食される「あべかわ餅」でした。
餅にきな粉と黒蜜をかけたものを小さくまとめ、風呂敷で包装することに。
「いちいち風呂敷をほどいて食べるお菓子はめんどくさい」「売れるはずがない」
同業者からはそんな声もあったそうですが、ヒット商品となりました。
ちなみに、開発当初から変わらない風呂敷は、現在もひとつひとつ手作業で結ばれているそうです。
そんな桔梗信玄餅の風呂敷の結び目の所に差してある「楊枝」。
紙袋から引き抜くと、先端の方が少し細くなっています。
先日、この楊枝の細い方・太い方のどちらを使うのが正しいのかがSNS上で話題になりました。
製造元である桔梗屋の広報担当者に尋ねると、こんな答えが返ってきました。
「どちらを使っていただいても問題ございませんが、先端が細い部分でお召し上がりいただくことをおすすめします」
茶事などで使用される菓子楊枝と同様に、桔梗信玄餅を刺しやすく食べやすいように先端を細くしているため、細い方がオススメなんだそうです。
楊枝に限らず、桔梗信玄餅といえばその食べ方がしばしば話題になります。
容器の中の餅にそのまま黒蜜をかけるのが一般的ですが、広げた風呂敷の上に餅ときな粉をのせてから黒蜜をかける方法も。
その際、風呂敷を包むように餅をもんできな粉と黒蜜をよく混ぜるという食べ方です。
実はこの方法、桔梗屋のホームページでも「番外編」として紹介されています。
オーソドックスな食べ方としては、以下の3つが案内されています。
【その1】容器にお餅が三切れ入っておりますので、中の一個をようじで持ち上げたところへ黒蜜を入れ、きな粉と混ぜてお召し上がりください
【その2】ようじを使い、きな粉をお餅の下に入れ込むようにして黒蜜をかけてお召し上がりください
【その3】お餅を風呂敷の上に取り出し、容器の中に出した黒蜜につけてお召し上がりください。
ちなみに、桔梗信玄餅のしおりに記載されている食べ方は【その1】です。
「そのままの状態で黒蜜をかけると、お餅を持ち上げたときに黒蜜ときな粉が容器の外へこぼれてしまいますが、この食べ方だとこぼすことなく黒蜜もよく絡みます」
楊枝のことが話題になったことについては、こう話します。
「発売当初から変わらない楊枝が話題になるとは思わず驚いております。桔梗信玄餅の食べ方に正解はございませんので、これからもお客様のお好きなように美味しく召し上がっていただけたらと思います」
1/3枚