ネットの話題
顔がゾウすぎる…深海生物「ゾウクラゲ」 触感はまるでコンニャク?
見た目がゾウすぎる「ゾウクラゲ」という生き物がSNS上で注目を集めています。透明でぷるぷるしていてまるでわらび餅みたいなこのゾウクラゲは一体何者なのでしょうか。投稿者に話を聞きました。
先日、X(旧ツイッター)で「深海生物ゾウクラゲの顔マジでゾウすぎない???」という文言とともに投稿された動画が話題になりました。
投稿には、「めちゃくちゃゾウだ」「ゆるキャラみたい」「ぷるぷるのわらび餅みたいでおいしそう」とのコメントとともに、19万ものいいねが付きました。
深海生物ゾウクラゲの顔マジでゾウすぎない???
— あらかわちゃんねる (@turisaitama) February 18, 2024
これで巻貝の仲間なのバグすぎでしょ pic.twitter.com/UXUZzs9Fxe
投稿したのは「あらかわちゃんねる」(@turisaitama)さん。深海生物や外来種を捕獲し、YoutubeやSNSで情報を発信しています。
一体どんな生物なのか……。あらかわちゃんねるさんに聞いてみました。
――ゾウクラゲはどういった生き物なのでしょうか。
「クラゲ」と付いていますが、殻はなく、実は巻き貝の仲間です。太平洋の洋上から深海にかけて生息している深海生物で、大きさは10センチ前後。正式名称は「ハダカゾウクラゲ」といいます。
見た目がクラゲのように透明で、ゾウの鼻のように長く伸びた口があるため、「ゾウクラゲ」と名前が付いているのだと思います。このように、生き物の見た目から名前を付けるものはよくあります。
――どこで見つけたのですか。
Xに投稿したゾウクラゲは、今年2月に駿河湾(静岡県)で見つけました。漁港の海面をふわふわと漂っていました。
よく深海魚を探しているので、自分は目が慣れていますが、普通はなかなか見つけにくいです。波が穏やかな場所で、よく目をこらしてみると見つけられるかもしれません。
触ってみると、外側が柔らかく、中に芯があるような感じで、こんにゃくみたいです。
――捕獲したあとは飼育するのでしょうか。
こういった深海生物は育てるのが難しく、チャレンジしてみますが、うまくいかないことも。水圧が違うのか、海中と栄養状態が違うのか…。まだよくわかりません。
なので、標本にしたり、研究者に渡すこともあります。ものによっては、食べることもありますね。
ゾウクラゲは一年間で数匹見つけられるかどうかのとても珍しい生き物なので、標本にする予定です。生きている映像もこれまでほとんど出ていないと思います。
Youtubeでは、ゾウクラゲの貴重な映像も配信しているので、見てもらえるとうれしいです。
1/6枚