ネットの話題
初めて誕生日ケーキを買わなかった日 19歳息子の成長がうれしくて
投稿が注目を集めた母に話を聞きました
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投稿が注目を集めた母に話を聞きました
「母になって初めて、子の誕生日ケーキを買わなかった!!! 子はもう親じゃない人から祝ってもらえる。そんな嬉しいことがあるんだ」。そんなX(ツイッター)の投稿が注目を集めた母に話を聞きました。
よこち(@yokocha_gyouza)さんには、19歳の息子がいる。
出産予定日の1カ月前、夜中に破水して心の準備もできていない中で産んだ子だ。
反抗期中も家族に優しく穏やかに接していたのは、我が子ながらすごいなと思っていた。
今年8月に迎えた19歳の誕生日。
息子は食べ物の好き嫌いが多いので、毎年、誕生日の料理やケーキを何にするか選ぶのが大変だ。
最近はサーティワンのアイスクリームケーキが定番だから、今年もそうしようかなと思っていたら、前日の夜にこう言われた。
「明日は夕方から出かけてもいい? 晩ごはんはいらないと思う」
その言葉を聞いて、寂しさはまったくなく、むしろうれしかった。
もちろん、料理やケーキを準備しなくていいからではない。
「この子はもう、親じゃない人から祝ってもらえるようになったんだ」と思ったからだ。
高校時代、コロナ禍で友達とご飯を食べに行くこともできず、夜も遊びに行くことはほとんどなかった。
やっと学生らしい生活ができるようになったんだ、と思った。
この出来事をX(ツイッター)に投稿すると多くの反響が寄せられ、いいねは4000を超えた。
「こうやって親の手を離れて巣立って行くんだね」
「19年間お疲れ様でした」
「ご自分の時間と楽しみがもっと増えますように」
投稿の中で、よこちさんは「これからは自分のためにケーキを買おう」と書いた。
子の誕生日を祝うケーキではなく、「子育てしてきた自分へのご褒美」として。
リプライを読みながら「本当に子育てが終わるんだな」と感じ、少しだけ肩の荷がおりた気がした。
後日、息子に「誕生日のお祝いしてもらった?」と尋ねたら、「普通におめでとうって言われたよ」と教えてくれた。
「もうケーキは買わなくていいの?」と聞いたら、「もう成人してるんだからいいよ」と冗談交じりに答えた。
来年の誕生日も、友達と目いっぱい楽しんでほしい。
とにかく、今しか出来ないことを楽しんで。
「終電逃した」と言って友だちの家に泊まるとか、高校生の時に出来なかったことをしてほしいな、と思っている。
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