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これがゴールデンウィークの力か! 桂浜水族館、開館前から行列が

広報担当者に話を聞きました

5月4日の開館前の行列
5月4日の開館前の行列 出典: 桂浜水族館のツイッター

目次

 ユニークな取り組みで知られる桂浜水族館(高知市)。ゴールデンウィークに入って連日開館前から行列ができる盛況ぶりで、その様子を伝えるツイートが注目を集めています。広報担当者に話を聞きました。

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フォロワー25万超え


 高知の名勝「桂浜」の浜辺に建つ桂浜水族館。

 そのツイッターアカウントは、フォロワーが25万を超える人気アカウントです。

 過去にはこんな自虐ツイートが話題になったこともあります。

 「なめんな。閑古鳥飼ってんだよこっちは」(2019年5月)

 「桂浜水族館開館していますよ? 45分経つのにノーゲストって人類が滅亡した以外に考えたくないんですけど? 経営が氷河期ですか?」(2019年9月)

開館前から行列


 そんな桂浜水族館ですが、今年のゴールデンウィークは多くの来館者でにぎわっています。

 「これがッ……ゴールデンウィークの……力……ッッ!!」(5月3日)

 「みんな愛おしすぎて一ミリでも気抜いたらぼろぼろ涙出る。いい加減にして。ありがとう」(5月5日)

 ツイートには開館前から多くの人が訪れ、行列を作っている写真が添付されています。

にぎわう理由


 「今年のゴールデンウィークは例年より多くの方が来館されることを期待し、私たちなりに最高のおもてなしができるよう張り切っておりました。しかし、予想を超えるお客様の数に正直、驚いております」

 そう話すのは、桂浜水族館の広報担当者です。

 5月3日の来館者は約2250人、4日は約2720人と、通常の週末と比べて5倍近くにもなったそうです。

 「ここまでの行列は少なくともここ10年では初。館長いわく、移転オープンした約40年前以来の快挙じゃないか、とのことです」

 コロナ禍の混乱も落ち着いたことや、桂浜公園内の商業施設のリニューアル、NHKの連続テレビ小説「らんまん」の影響もあるようですが、積極的な情報発信の成果でもあります。

 「7年前から活用し始めたSNS、特にツイッターが人気なので、それも関係していると思います」

「いつか行きたい」を「いつも行きたい」に


 経営難から閉館の危機に陥ったこともある桂浜水族館。

 マイナスをプラスにするスタンスで、「なんか変わるで、桂浜水族館」をスローガンとして打ち出し、改革を進めてきました。

 徐々にファンを増やし、念願の年間来館者数10万人を突破し、「目指せ15万人」と意気込んだ矢先のコロナ禍。

 「いつか絶対に桂浜水族館に行く」とメッセージをくれた人が、「念願叶って来ました」と笑顔をくれた時のうれしさは格別だったといいます。

 そんな思いが、ゴールデンウィーク中の一連のツイートに込められています。

 「全国からお手紙やメール、メッセージやプレゼントが届き、私たちの心を支えてくださいました。そうして愛してくださる方々のおかげで、今年の4月、桂浜水族館は創業92年を迎えることができました。今度は私たちの番です。いただいた愛をお返しします」

 「いつか行きたい」が叶った時、それを「いつも行きたい」に変えられる水族館でありたい。

 ひとりでも多くの人の生きる理由になる、そんな水族館であるべく努力を重ねていきたいとのことでした。

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