ネットの話題
「推し活モード」「擬態モード」、簡単に切り替え可能なリュックです
開発の経緯を取材しました
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開発の経緯を取材しました
日常のお出かけスタイルから「推し活モード」にサッと切り替え可能な「推しごとバックパック」が、ネット上で注目を集めています。開発の経緯を取材しました。
エレコム(大阪市)が昨年12月に発売した「推しごとバックパック」。
一見すると普通のバックパックですが、着脱式のフロントパーツを外すと大きな透明窓が現れます。
透明窓の中には「推し」の缶バッジやぬいぐるみなどを収納可能。外したフロントパーツはサコッシュとしても使えます。
フロントパーツの着脱によって、ぬいぐるみやバッジをアピールできる「推し活モード」と、お出かけ時に街に溶け込む「擬態モード」を切り替えられる仕様です。
先日、ツイッターでこのバックパックが紹介されると「オタクに優しいエレコムさん」「需要を理解してる」といったコメントが寄せられ、いいねは10万を超えています。
「オタクにとって当たり前の生活習慣が、例えば外に出て働いている間は忌避され抑圧されるような構図があります。ここに一石を投じたいと考えました」
そう話すのは、非通電開発課サプライチームの大嘉真伍さんです。
生活をより快適にする製品を生み出すことがエレコムの使命だと考える大嘉さん。
自身も含めて推し活がライフワークになっている中で、気兼ねなく楽しむためのソリューションが必要だと考えて企画したといいます。
実は今回の「推しごとバックパック」に先駆けて、昨年1月にも同じようなコンセプトの商品を発売しています(すでに終売)。
この時は「お仕事」と「推しごと」をかけて、ビジネスバッグとして使用することをメインに。
今回はビジネスよりも普段使いで気兼ねなく、便利であることに主眼を置きました。
ショッピングやライブの遠征、聖地巡礼などを想定し、現場で求められる要素を可能な限り詰め込んだそうです。
「機能と外観の両面で『痛バッグとしての使いやすさ』と『バックパックとしての使いやすさ』をどう共存させるか、思案と工夫を巡らせました」
推しのグッズと普段使いの持ち物が交ざることなく収納できるように意識しながら設計。
可動式の仕切りパーツでカスタマイズ性を高くしたり、上部ファスナーだけでなく両サイドにも開閉口を設けたり。
ガジェット収納空間に多くのインナーポケットを備え、レインカバーも付属するなど細部までこだわったそうです。
サイズはMとLの2種類を準備し、Mサイズはカラーバリエーションも豊富に展開。
4月上旬時点で、エレコムダイレクトショップではMが1万2480円、Lが1万4480円(いずれも税込み)で販売されています。
「必要な機能はおよそ全て持たせています。その結果、弊社で取り扱っているバッグの中でも最多クラスの機能を有しており、なおかつ複雑な設計のため、価格に跳ね返っています」
話題になったことで、通販サイトなどからの問い合わせも増えているというこの商品。
「開発担当である私自身のオタクとしての理想を具現化した仕様にしているため、反響をいただき開発者冥利に尽きます」と大嘉さん。
オタク代表というわけではありませんが、少なくとも同じニーズを持った人たちが存在すると確認できたこともうれしかったといいます。
「推しごとバッグシリーズの今後に、ぜひご期待ください」とのことでした。
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