連載
#25 猫と警備員、ほっこり攻防の日々
猫と警備員、ケンちゃん誘ってる? 手前でゴロリ、尻尾が示す先は…
なかなか近寄ってこない理由とは
美術館に入ろうとする猫と、防ごうとする警備員のやりとりで話題になる尾道市立美術館(広島県)。約1カ月ぶりに警備員と再会を果たした黒猫ケンちゃんですが、なかなか近寄ってきません。その理由とは――。
【ご案内】本展のために描き下ろされた「最後のお楽しみ」は、ミュージアムショップに特別展示(撮影OK)。お見逃しなくニャー!#隙あらば猫 #町田尚子 #絵本原画 #尾道市立美術館 pic.twitter.com/S4xUzDQtPS
— 尾道市立美術館 (@bijutsu1) September 10, 2022
近くのレストランで飼われているケンちゃんが、最初に注目を集めたのは2017年3月。
開催中だった「猫まみれ展」の会場に入ろうとして、警備員・馬屋原定雄さんに阻止される様子がツイッターで紹介されたのがきっかけでした。
その後も「猫と警備員の攻防」としてたびたび話題になっていますが、侵入を試みるのは警備員が馬屋原さんの時がほとんど。
馬屋原さんが来るのは特別展の時だけなので、そのたびに美術館職員は攻防戦を期待してカメラを構えています。
にらみ合いー突撃ー防御ー再突破ー捕獲ーお見送り。本日も近所の黒猫と警備の方の攻防がありました。特別展「招き猫亭コレクションー猫まみれ」なので入館を許可したいところですが、作品保全のため、丁重にお帰りいただきました。展覧会HPはコチラ:https://t.co/LJMNYF9Vog pic.twitter.com/11m7mWVr3I
— 尾道市立美術館 (@bijutsu1) March 22, 2017
美術館では9月10日から11月6日まで、秋の特別展「隙あらば猫 町田尚子絵本原画展」を開催中。
開幕直後に玄関に現れて馬屋原さんと交流したケンちゃんでしたが、それ以降は顔を合わせていませんでした。
今月12日の昼休みに約1カ月ぶりに対面しましたが、玄関よりずっと離れたところで寝転がったまま。
馬屋原さんが近づいてなでてあげると、さらに離れた美術館の壁のあたりまで下がってしまいます。
見たところ機嫌が悪いわけでもなく、しっぽを動かしながら何かアピールしているようにも見えます。
それらの様子を収めた動画がツイッターに投稿されると「ケンちゃんのツンデレ作戦かな」「ちょっぴり寂しそうな警備員さん」といったコメントが寄せられています。
(続き) 🐈⬛シッポで👮♂️呼んでいるかのよう。#尾道市立美術館 #尾道 #猫 #隙あらば猫 pic.twitter.com/DugYjQFKFI
— 尾道市立美術館 (@bijutsu1) October 12, 2022
なぜいつものように近づいてこなかったのか? 動画を撮影していた美術館職員はこう推測します。
「この日は美術館の隣にある飼い主さんのレストランが休みだったんです。『たまには玄関ばかりじゃなくってこっちで遊ぼうよ』と尻尾で誘っているみたいでした」
お昼のお客さんがいない時間だったとはいえ、馬屋原さんは勤務中だったためもちろん遊びに行くことはできず。
とはいえ、開館前や閉館後は事務所裏や近くの公園でふれ合っているため、いつも玄関だけでというわけではないそうです。
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