ネットの話題
「パンダのうんこ」は竹の緑色 ユニーク麩菓子、目指せロングセラー
2018年から販売している麩菓子です
ネットの話題
2018年から販売している麩菓子です
双子のジャイアントパンダ「シャオシャオ」「レイレイ」が1歳の誕生日を迎えたことで盛り上がる上野動物園。近くの売店で売られているのが麩菓子「パンダのうんこ」です。コロナ禍で一時期ほどの売り上げはありませんが、ロングセラーを目指して販路拡大を狙っています。
上野恩賜公園内にある売店・パークス上野で販売されている「パンダのうんこ」。
「シャンシャン」の誕生にちなんで2018年から販売している麩菓子です。
パンダは主食である竹を十分に消化することが出来ず、緑色のうんこをするらしい。
そんな話から考案された商品で、北海道産てんさい糖に宇治抹茶を加えた糖蜜をたっぷり使っています。
大きさは原寸大を意識して1個約5センチ、9個入り1箱で税込み594円です。
企画したのは刺繍作家の大図まことさん。
製造は青森県弘前市の麩や麩菓子の専門店「松尾」が手がけています。
考案のきっかけは、大図さんがパンダの刺繍入りハンカチを上野駅構内のお土産物屋さんに卸していた時のこと。
店員と話していて、パンダの顔を模したせんべいが1日200枚以上売れていることを知ります。
自分でも何か作れないかと調べるなかで、パンダのうんこが緑色だと知って驚きました。
そこで、「抹茶で色をつけた麩菓子はどうだろう」とひらめいたそうです。
「うんこ漢字ドリル」が人気だったこともあって、商品名はストレートに「パンダのうんこ」と決めました。
上野の土産物店で販売を始めると好評で、最初に納品した120個が即日完売。
通販も開始し、抹茶味だけでなく青森りんご味やバナナ味なども追加しました。
最も多い時で月3000個を生産した時期もありましたが、コロナ禍で激減。
昨年のゴールデンウィーク前は大量廃棄の危機にありましたが、大図さんのツイートが拡散したことで免れました。
残念ながら「シャオシャオ」「レイレイ」の人気には乗れていないそうですが、着々と販路拡大を目指しています。
パンダつながりで和歌山県白浜町や、高速道路のパーキングエリアなどでも売ってくれるようになったそうです。
「コロナが収まって外国人観光客が戻ってきた時に期待したいですね」と松尾勇悦社長。
考案者の大図さんはこう話します。
「コロナは言い訳にできないと思っています。頑張ってロングセラーに育てていきたいです」
◇
28日発売の書籍「声をたどれば」(小学館)に詳細な記事が掲載されています。「彼女と分け合ったカレー1皿 ココイチの手紙で人生一変」「内定ゼロの私を変えた手紙 ありがとう、客室乗務員さん」など全25話収録。
1/7枚