ネットの話題
ひろし+うめこ=ひろこ 三島のふりかけが結婚?担当者に聞きました
話題になっている商品の由来について取材しました
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話題になっている商品の由来について取材しました
ごはんのお供として人気の赤しそふりかけ「ゆかり」。姉妹品として「かおり」「あかり」などが販売されていますが、新商品は「ひろこ」と名付けられました。「ひろしとうめこが結婚してた」と話題になっている商品の由来について取材しました。
1970年に発売され、日本の食卓で愛され続けている「ゆかり」。
1984年に青じそふりかけの「かおり」、2010年にピリ辛たらこの「あかり」が発売されて、「三姉妹」となりました。
2020年には、梅の酸味とカリカリ食感が楽しめる混ぜごはんの素「うめこ」を発売。
商品名がそれまでの「り」つながりではなく、「こ」となったことから、ネット上でも話題に。
2021年には、地元・広島県産の「広島菜」を100%使用した混ぜごはんの素「ひろし」が発売されました。
そんなシリーズの新商品が「ひろこ」です。
パッケージは「ひろし」と「うめこ」を半分ずつ組み合わせたようなデザイン。
中身は「ひろし」と「うめこ」がおよそ7対3の割合でミックスされています。
「ひろしとうめこが結婚してた」と話題になったこの商品。
スーパーやオンラインショップでは取り扱いがなく、100円ショップのダイソーのみで販売されています。
企画の経緯について、三島食品の広報担当・新宅智彦さんはこう説明します。
「ダイソー様が今年で50周年を迎えられるのに合わせて、特別感がある商品として弊社の企画担当者が温めていた『ひろこ』を提案し、採用していただきました」
単に2つの商品を組み合わせて擬人化しただけでなく、「ひろし」の元々のネーミングも関係しているそうです。
「実は『ひろし』は企画当初、ほぼ『ひろこ』で決定していたのが、社長の鶴の一声で『ひろし』になりました。広島菜の読みの最初の3文字『ひろし』の方がしっくり来たようです」
ボツになった「ひろこ」に対する企画担当者の思い入れが、ダイソー50周年企画としての商品化につながったそうです。
パッケージデザインについては、「ひろしとうめこをバランスよくブレンドした商品」と直感的に理解してもらえるよう、両商品を組み合わせたものに。
「ひろし」の緑と「うめこ」のピンクをそのまま合わせるとバランスが悪かったため、緑を濃くしてピンクを薄くするなど調整したそうです。
また、商品裏面には電車の運賃表のような図を掲載。
シリーズ商品である『ゆかり』『かおり』『あかり』『うめこ』『ひろし』『かつお』を組み合わせて名前を付けたり、相性の良しあしを書き込んだりできるようになっています。
「『ひろし』と『うめこ』だけでなく、いろんな組み合わせを試していただきたいと考えました。実はこの図は広島電鉄の運賃表をイメージしています」
同じ広島県に本社がある会社同士のコラボとあって、広電の運賃表をイメージしたそうです。
話題になったことについては、こう話します。
「デザインがとんがっているので、お客様の評価がどのようになるか不安でもあり、楽しみでもありましたが、結果的に好意的なコメントが多く見受けられました。今回の販売機会をいただけたことに感謝しています」
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