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コロナなんかで「私たちは変わらない」感動呼んだ高校吹奏楽部の動画

市立船橋吹奏楽部がテレワークで市立船橋応援ソングに挑戦
市立船橋吹奏楽部がテレワークで市立船橋応援ソングに挑戦

目次

新型コロナウイルスは、部活に取り組む高校生にも深刻な影響を与えています。そんな中、船橋市立船橋高校吹奏楽部が作った動画が「感動した!」と話題を呼んでいます。集まって練習ができないからこそ生まれた「奇跡の映像」。部員たちを支えたのは、演奏会やイベントの中止が相次ぐ中で気づいた「コロナがあっても私たちは変わらない」という前向きさでした。仲間たちとの再会に向け自宅で練習を続ける部員たちの思いを聞きました。

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応援歌がYouTube で話題に?

4月20日、1本の動画が公開されました。

コロナで集まっての練習が出来ない中、部員がひとりひとり演奏した動画を組み合わせてまるで合奏したかのような映像に。公開された動画はSNSで大きな話題となり、テレビ、新聞でも取り上げられました。
 
テューバを演奏する加瀬さんは「1人でずっと練習をしていて寂しかったけれど、みんなと共有する目標ができて楽しく出来ました」と振り返ります。

各パートから集まってきた動画を編集して完成させたのはトロンボーンを演奏する北奥さんです。使用したのはスマホのアプリのみ。

「風の音など雑音が入っている人に撮り直しを依頼したり、動画のタイミングを合わせたりするのに苦労しました」

部員に声をかけてから1週間ほどで動画を完成させたそうです。

コロナ自粛下の部活動

動画について話す時は終始、楽しそうな3人でしたが、部活が出来ない状況は深刻に受け止めています。

「当初は(学校がなくなって)正直うれしい」という気持ちも少しあったという加瀬さん。休校が長引くにつれて「うそでしょ」と次第に強いショックを覚えていったと言います。

学校が休校に入ったのは3月でした。演奏会やイベントが迫っていたこともあり、休校の知らせに涙を流してしまう部員もいたそうです。

考えを変えるきっかけになったのは、6月に参加予定だったイベント「YOSAKOIソーラン祭り」の中止が決まった時でした。3年生で話し合い「前を向いていこう」と確認しました。

YOSAKOIソーラン祭りに参加した時の様子(吹奏楽部顧問提供)
YOSAKOIソーラン祭りに参加した時の様子(吹奏楽部顧問提供)

動画を手がけた3人は部内で下級生を引っ張っていく立場です。毎朝のテレビ電話を通じた柔軟体操の時間や、SNSを活用しながら、コミュニケーションを取るよう心がけているそうです。

部長の勝部さんは「みんな不安だと思うし、特に3年生は全ての行事に『最後の』がつく。でもこれを乗り越えればきっと良いことが待っている。今をみんなで乗り越えよう」と決意をあらたにしています。

コロナが収束したら、、

莉子さん(左上)、北奥さん(左下)、加瀬さん(右上)、勝部さん(右下)
莉子さん(左上)、北奥さん(左下)、加瀬さん(右上)、勝部さん(右下) 出典: 朝日放送テレビ「部活ピーポー全力応援!ブカピ!」

コロナが収まり、みんなと再会したらしたいことは何か聞くと、まっさき「コンサート」という答えが返ってきました。

「4月に行なうはずだったスプリングコンサート。それを新しく入部してくる1年生も含めて全員でやりたい」と勝部さん。

加瀬さんは「男子部員は少ないけれど、また(部活の仲間と)他愛もない話をすることが楽しみ」。

「コロナとは関係なしに部活をやりきりたい」と語るのは北奥さんです。「コロナのせいで思い出がなくなったり、と悪い方向ばかりに考えてしまうのではなく、コロナがあっても私たちは変わらない、そんなの関係なしに部活をやりきりたいと思います」。

船橋市立船橋高校吹奏楽部への取材風景は、「部活ピーポー全力応援!ブカピ!」のYoutubeチャンネルでもご覧いただけます。

朝日放送テレビ「部活ピーポー全力応援!ブカピ!」

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