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「長期休館でチンアナゴが…」すみだ水族館が緊急の「顔見せ祭り!」

すみだ水族館のチンアナゴやニシキアナゴ=竹谷俊之撮影
すみだ水族館のチンアナゴやニシキアナゴ=竹谷俊之撮影 出典: 朝日新聞

目次

「異例の長期休館でいきものたちが人間の存在を忘れ始めています」

「お家からチンアナゴにあなたの顔を見せてあげてください」

東京スカイツリータウンにある「すみだ水族館」(東京都墨田区)がツイッターで紹介した「チンアナゴ顔見せ祭り!」の緊急開催が話題です。砂から顔を出して来館者を癒やしてくれていたチンアナゴに何が起こったのか、詳しい話を聞きました。

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砂に隠れるので体調管理が困難に

すみだ水族館の担当者によると、異変が起こったのはチンアナゴやニシキアナゴなどアナゴ科の仲間約300匹。チンアナゴは本来、繊細で警戒心が強いいきものですが、水族館では来館者がいることが日常なため、人が近づいても砂の中に潜ることはなくなるそうです。

しかし、新型コロナウイルスの影響のため、3月1日から臨時休館が始まると様子が一変。来館者がゼロになったことで人間の存在を忘れ始めたのか、飼育スタッフが通りかかってもすぐに砂に潜って隠れてしまう事態になったそうです。

そのため、チンアナゴの体調管理が難しくなったほか、「ケンカをしていないか」「群れからはぐれていないか」など、水槽内の快適な環境の維持も難しくなりました。アナゴ科以外のいきものには大きな変化ないですが、好奇心旺盛なオットセイたちは窓際で遊んでくれる来館者がいなくなったことで、退屈そうにしているそうです。 

エサを食べようと体を伸ばし、隣同士で絡み合うニシキアナゴたち=竹谷俊之撮影
エサを食べようと体を伸ばし、隣同士で絡み合うニシキアナゴたち=竹谷俊之撮影 出典: 朝日新聞

ビデオ通話で「人間を思い出して」

「チンアナゴたちに人間の存在を思い出してもらい、人間が近づいても砂に潜らずに元気な姿を見せてほしい」。そんな思いから、ビデオ通話アプリを通じて、来館しなくてもチンアナゴに顔を見せたり呼びかけたりできる企画が立ち上がりました。

当日は水槽の前に12.9インチのiPad5台を準備しており、通話がつながった方は5分ほど「顔見せ」ができます。担当者は「ご自宅にいながらチンアナゴたちに会うことができますので、ご協力のほどよろしくお願いします。初めての試みなので、もしチンアナゴたちが1mmも顔を出さなかったらごめんなさい!」と話しています。

開催は5月3~5日、午前10時半~午後2時。iPhoneまたはiPadのビデオ通話アプリ「Facetime」にて実施。詳細はすみだ水族館のホームページ(https://www.sumida-aquarium.com/news/details/2236/)。

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