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「テントを買うのです…」 休校中の子育てアイデア「この手が!」

自粛生活を満喫する方法

何の変哲もないキャンプ用テント。意外な使い方を紹介する漫画家のツイートが、人気を呼びました
何の変哲もないキャンプ用テント。意外な使い方を紹介する漫画家のツイートが、人気を呼びました 出典: いらすとや

目次

新型コロナウイルスの影響で、外出自粛の動きが広まっています。家に閉じこもりがちになり、ストレスを感じる人も少なくありません。そんな状況下、自宅の庭にテントを張る、漫画家のツイートが話題です。不自由な生活を楽しむ、逆転の発想が生まれた背景とは?(withnews編集部・神戸郁人)

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「子どもが…おとなしくなります…」ツイートで呼びかけ

注目を集めているツイートは、9日に投稿されました。

「休校が伸びたお子さんについイライラしてしまう親御さん…。テントです…テントを買うのです…」

「子供が…おとなしくなります…。昨日まで暇だ暇だとボヤいていた小5男児が中でジッとしています…」

ツイートには、ユーモラスな語り口の呼び掛け文とともに、庭と思われる場所に建つテントの写真が添付されています。

「大人も子どもも楽しめて最高!」「両親と、自宅でハイキングごっこをした思い出がよみがえってきた」。共感の声が引きも切らず、9日時点で6万5千以上の「いいね」がつき、リツイートも2万6千回を超えています。

ツイッター上に投稿されたテントの写真(画像を加工しています)
ツイッター上に投稿されたテントの写真(画像を加工しています) 出典: たもさんのツイッター(@tamosan17)

「段ボールハウス」から大幅グレードアップ

投稿者は、関西地方在住の漫画家・たもさん(@tamosan17)です。代表作に、かつて親の影響で所属した、カルト教団での日々がテーマのエッセー作品『カルト宗教信じてました』『カルト宗教やめました』(ともに彩図社刊)があり、withnewsでも「カルト脱会後に困った『性の悩み』」を連載中です。

コロナウイルスの出現以後、感染拡大を防ぐため、各地で相次ぐ休校。5年生の息子が通う小学校も、例外ではありませんでした。普段と比べ、一緒に過ごす機会が増えた結果、うまくストレスを発散できなくなったといいます。

「これまでは、喫茶店で原稿を描くなどして、ゆっくりすることができていたんです。でも今は、外出さえ難しい。ついついイライラしてしまい、何とかできないものかと思っていました」

考えついたのが、自宅での「キャンプ」です。手始めに約2週間前、部屋にあった段ボールで、庭に「家」を作ったそう。息子と大喜びしたものの、完成翌日に降った雨で、使い物にならなくなってしまいます。そこで、悪天候にも耐えられるテントの購入を決めました。

重視したのは、手頃な価格で、組み立てが簡単なことです。通販サイトのレビューを参考に、3千円台で販売されていた、約4平方メートルの商品を買い求めたといいます。

「しんどい時こそ、一人の時間設けて」

今月7日、庭に設置してみると、息子が「ここで暮らす!」と大興奮。キッチンで作った料理をテントに持ち込んで食べたり、親子一緒にタブレット端末での動画鑑賞を楽しんだり。非日常的な空間がスパイスとなり、慣れ親しんだ営みも、特別なものに思えたそうです。

たもさんは最近まで、広島県の離島旅行を計画していました。しかし、コロナウイルスの影響で中止に。「浮いたお金を、生活を豊かにするために活用した、といったところでしょうか」

たもさんと同じように、人生を楽しむためのチャンスを失い、落胆している人は少なくないかもしれません。だからこそ、暮らしを彩ることには大きな意味がある。たもさんは、そう考えています。

「家族は大好きだけれど、ずっと一緒にいると、しんどくなってしまう場面もあります。そんなときに、テントに『避難』してみるのはいかがでしょうか。『ちょっと行ってくるわ』と断って、一人の時間を設けるのは、とてもおすすめですよ」

私が電話で取材したときも、たもさんはテント内で対応してくれました。途中でお子さんが入ってくるなど、自由な雰囲気に包まれ、心が踊ったのを覚えています。自分なりのやり方で、何気ない毎日を充実させる。その尊さに触れた気がしました。

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