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「うんこ愛」生んだ腕時計 クラウドファンディング300%超えの謎

横浜のうんこミュージアムやうんこドリルなど、うんこを堂々と表現することが少しずつ市民権を得てきていると感じています。そんな中、「うんこ」で商標登録しているアパレルブランド、株式会社うんこが発表した「愛のうんこ時計」がクラウドファンディングで300%を超えました。その開発に至った思いを社長に聞きました

愛のうんこ時計
愛のうんこ時計

目次

3月4日、ツイッターにこんなつぶやきが投稿されました。「愛のうんこ時計のクラウドファンディングは今日の11時からです」。いったい何ごと? 開発の背景を探ると、「フォーマルな場でも使えるもの」というこだわりがありました。わざわざニューヨークで撮ったという動画への思い入れ。社長の「異様なうんこ愛」を聞きました。

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「好き!」「秒針の先に感動」



朝日新聞が運営するクラウドファンディング「A-port」で資金を募集しているこの時計、文字盤が「う」「ん」「こ」となっています。

インパクト大の時計の写真は高級感に溢れ、秒針の先の形にまでこだわっている様子が分かります。

裏面にはなぜかローマ字で会社の理念が。
「UNCO de sekai wo tanoshiku shiyou !(うんこで世界を楽しくしよう!)」
「UNCO de sekai wo akaruku shiyou !(うんこで世界を明るくしよう!)」
「UNCO de sekai wo shiawase ni shiyou !(うんこで世界を幸せにしよう!)」

この投稿に対して、「好き!」「秒針の先に感動」といったコメントが寄せられ、リツイートは5千、いいねは7千を超えています。

また、この時計の為のプロモーションビデオもニューヨークでの撮影という意欲作です。

社長に聞きました

この時計を開発したのは、うんこのデザインを中心としたアパレルブランド「株式会社うんこ」の社長・野畑昭彦さんです。

どのようにしてこの時計は生まれたのか?野畑さんに話を聞きました。

――この時計を開発しようと思ったきっかけは
これまでTシャツやスニーカーを作ってきましたが、他に真似できない立体物を作りたいと思いました。また、それまでのグッズはビジネスシーンに合うものが無かったので、フォーマルな場でも使えるものをデザインしました。

――なぜクラウドファンディング?
デザインの細かいところまでこだわりたかったため、その資金に対する支援を募ることでそれを実現できると考えました。金と銀の文字盤を使い立体化するなどし、これまでのうんこグッズより高級感を出し、うんこ業界に一石を投じたいと思いました。

なぜうんこに思い入れが

――なぜうんこにこだわる?
「周りの人を笑顔にしたい」という気持ちは誰しもが持っていると思います。スポーツ選手は素晴らしいプレイをすることで、芸人さんは漫才やコントを通じてそれを実現しています。私はそれがたまたま「うんこ」なだけです。誰しもがうんこで笑っていた小学生の気持ちをまだ持ち続けているといえば聞こえはいいかもしれません。でも大の大人が、うんこに真面目に取り組んでいること自体が、とても面白いのではと思っています。またファッションのグッズに特化しているのは、身に着けられるものだからです。グッズと一緒に行動することで、より多くの場所で、より多くの人を笑わせることができるからです。

――CMのこだわりは?
世界展開が将来の夢です。その為にも今の時代には英語でグローバルな映像にすることが必須だと考えました。また「うんこで人を笑顔にする」という会社の理念をストーリーに落とし込むために監督とディスカッションを重ねました。女優さんの笑顔が、まさしくこの会社が求めている笑顔だと思います。

――多くの反響が寄せられていることについては
予想していませんでした。びっくりしています。多くの人がこの時計でクスっと笑いを取れたらうれしい限りです。

――今後作ってみたいものは
今回の時計がフォーマルなデザインだったので、カジュアルな場面で着用してもらえるような時計も作ってみたいです。

日本を代表するブランドに?

うんこブレスレット
うんこブレスレット 出典: 株式会社うんこ

「うんこ」グッズと言えば、2017年に発売され100万部を超えるヒットになった「うんこ漢字ドリル」があります。

2019年には横浜駅近くに「うんこミュージアム」がオープンしています。

そして、今回、クラウドファンディングで300%という記録を達成した「愛のうんこ時計」。

これまでの「うんこブーム」に共通するのは、うんこだからといって茶化さず、うんこというテーマに真剣向き合い、想像以上の完成度で答えていることです。

さらに「愛のうんこ時計」で、こだわったのが高級感です。

時計というその人の個性や価値観を現すアイテムにおいて、ラグジュアリーさというこれまでの「うんこブーム」にはなかった価値観を切り開きました。

ニューヨークでCMを撮影した際に「うんこブレスレット」をプレゼントされたイタリア人スタッフは、その後、日本を観光で訪れた際、行く先々でブレスレットをきっかけに日本人と盛り上がったそうです。

「うんこドリル」ブームの前に「うんこ」で商標を取った先見性もある同社。身につけられるうんこグッズは、もしかしたら海外で先に花開くかもしれません。300%の達成率という今回のヒットからは、そんな伝説の始まりを予感させるような気がしてなりません。

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愛のうんこ時計のクラウドファンディングは5月10日23:59までA-portで支援受付中です。

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