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#8 どうぶつ同好会
見事な三段オチ! ヒョウ「家系図」が話題 ベルとチャイムの子は…
動物園に貼り出されたアムールヒョウの「家系図」が、ネット上で注目を集めています。
動物園に貼り出されたアムールヒョウの「家系図」が、ネット上で注目を集めています。父・ベルと母・チャイムの間に生まれた3頭を紹介しているのですが、続けて読むと見事な「三段オチ」になっているのです。名付けの経緯について広島市安佐動物公園を取材しました。
大牟田市動物園で飼育されているアムールヒョウの「ポン」。
その飼育施設にはポンの家族を紹介する「家系図」が、写真付きで貼り出されています。
・父親「ベル」=1997年6月17日生まれ 2017年5月2日死亡
・母親「チャイム」=2003年5月17日生まれ 安佐動物公園在住
注目すべきは、この後に登場するポンと一緒に生まれた2頭です。
・「ピン」=2008年11月12日生まれ 福山市立動物園在住
・「ダッシュ」=2008年11月12日生まれ よこはま動物園ズーラシア在住
3頭を続けて読むと、「ピン」「ポン」「ダッシュ」となるのです。
ベルとチャイムという呼び鈴に関連した夫婦から、ピンポンダッシュ=他人の家屋の呼び鈴を鳴らして逃げるいたずら、が生まれるという展開になっています(※ピンポンダッシュはやっちゃダメです!)。
ツイッターでこの家系図が紹介されると、「家族5人でオチを付けるなんて壮大な家族計画」「ダッシュちゃんだけ上手くやっていけそう」といったコメントが寄せられ、話題になっています。
「ポンが大牟田市動物園に来たのが昨年12月で、今年1月から一般公開が始まりました。家系図は一般公開に合わせて制作しました」
そう話すのは、飼育担当の斉藤礼さんです。
ポンを迎えるにあたって名前の由来を調べたところ、その面白さを知って「これはぜひ看板にしてみなさんに知ってもらいたい」と考えたそうです。
「きっかけはどうあれ、まずはアムールヒョウのことを知っていただくきっかけになるのではないかと思ったんです」
ピン・ポン・ダッシュと名付けたのは、3頭が生まれた広島市安佐動物公園です。広報担当者は経緯をこう説明します。
「名付けた当時の飼育員がいないため詳しいことはわかりませんが、ベルリンの動物園から来たのでベルと名付けたことから始まったようです」
続いて、ベルのパートナーはチャイムに。そして子どもたちにも呼び鈴に関連した名前をつけようと、ピン・ポン・ダッシュになったそうです。
「ピン、ポンと来て、最後は元気な感じの名前をということでダッシュになったと聞いています」
名前が話題になったことについては、こう話します。
「変わった名前ですが、アムールヒョウは希少な動物です。これをきっかけにその生態などについて知っていただけるとうれしいです」
◇ ◇ ◇
大牟田市動物園では今後、家系図だけでなく、野生の生態などがわかる解説文などの追加も検討しているそうです。
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