MENU CLOSE

連載

#4 #withyouインタビュー

陰キャラ・色黒・劣等感…… フォロワー57万人、ニャンさんの原点

恋愛ツイートが人気の現役大学生ニャンさん
恋愛ツイートが人気の現役大学生ニャンさん

目次

ツイッターで恋愛系の投稿が共感を呼んでいる現役大学生、ニャンさん(@radran10)。57万人以上のフォロワーがいてたくさんの「いいね」を集めていますが、子どものころから劣等感の塊でした。「陰キャラ」と言われても、言い返せなかった自分がいたといいます。ツイッターで恋愛系の投稿を始めた背景には、「認められたい」思いがありました。

【PR】「あの時、学校でR-1飲んでたね」
ニャン 東京生まれ、大阪育ちの現役大学生。ツイッター(@radran10)のフォロワーは57万人超、インスタグラム(@20.rand)は9万人超。7月5日に初のエッセイ集「好きな人を忘れる方法があるなら教えてくれよ」(KADOKAWA)を発売。

【関連リンク】共感しかない恋愛の言葉 ツイッターで話題の大学生ニャンさんの素顔

きっかけは劣等感

――ツイッターを始めたきっかけは?

イケメンの親友よりモテたかったからです。ツイッターやインスタでフォロワーが多かったらモテるんじゃないかって。

ツイッターを始めた「きっかけ」は他人に対する劣等感でした。クラスじゃ「勉強も運動もめちゃくちゃできないってわけじゃないけど、しっかり平均以下」という立ち位置で、影の薄さだけは全国レベルでした(今もやで…)。
「好きな人を忘れる方法があるなら教えてくれよ」(KADOKAWA)より

初めはリア垢(リアルな友だちがフォロワーのメインアカウント)でやっていましたが、去年8月に名前をニャンに変えました。リア垢のときのフォロワーは200人くらいだった気がします。

――1年経っていないのに、フォロワーが55万人を超えました。モテるようになりましたか?

実際、周りの見る目が変わったんじゃないですかね。

なめられなくなりました。ツイッターでフォロワーが増える度に、俺をバカにする発言が減っていったんですよ。バカにしていたやつから、「お前すごいな」っていう感じで言われました。



「なぜ生きてるんだろう」

――バカにされていた?

俺、結構劣等感があるんです。肌が黒くて、小・中学校のころはいじられてたんですよ。毎日毎日、嫌でつらかったですね。でも、どうせこんな自分だから仕方ないなって。弱かったんです。

冷静に考えたら、あれはいじめ。結構笑いものにされていました。

「自分はなぜ生きてるんだろう」「意味はあるんだろうか」「友達には好かれてるんだろうか」、みたいなモヤモヤした悩みも常にありました。



――女の子にモテたいだけではなかったんですね。

笑いものにされたくなかったのかな。

でも、バカにされることによって、女の子の評価も下がるわけじゃないですか。めっちゃ嫌だったんですよ。余計モテなくなると思って。

「認められる=モテる」という方程式ではありますね。

――劣等感はなくなりましたか?

劣等感はありますよ。普通に。劣等感を持たないと成長しないんじゃないかな。満足しちゃうと終わっちゃいそうな気がして。

今までの劣等感は、「どうせ俺ダメだから……」みたいな感じでしたが、他人に認められるようになって、「いい劣等感」に変わったというか、もっと上を目指したいという向上心に変わりました。



「陰キャラ」と呼ばれて

――自分のキャラクターに悩んでいる中高生はいると思います。著書では「『陽キャラ』と『陰キャラ』っていう立場付けがそもそもめんどくさい」と書かれていました。

 学生のみんな、今日も教室という小さな箱の中で、「めんどくせえな」と思ってしまうような人間関係に悩まされてない? 数年前に生まれた「陰キャラ」という言葉、今ではほぼ毎日聞いてる気がする。実際自分も、この言葉に何年も囚(とら)われてたし。
 クラスのパリピが意見の言えない静かな人たちを「陰キャラ」とバカにする。
~中略~
「陰キャラ」のまま黙ってるって、チャンスを失い続けるってことだろ。言葉の暴力になんか負けない人になりたい。
「好きな人を忘れる方法があるなら教えてくれよ」(KADOKAWA)より

「陰キャラ」と呼ばれている人たちは、逆転したい人の方が多いんじゃないですかね?

俺はそうだったんですよ。パリピなやつに「お前陰キャラだ」って言われたけど、当時は言い返せなかった。笑っていました。

他人は変わらないので、自分が変わらないといけない。陰キャラは、言葉で悪いですけど、立場がないというか、権力が低いじゃないですか。「嫌われるのが怖かったら何もはじまんねぇよ」みたいなことを結構言うんですけど、自分が変わらないと他人は変わらない。

Amazon:「好きな人を忘れる方法があるなら教えてくれよ」(KADOKAWA)

――ニャンさんは、ツイッターという「武器」を手に入れましたが、「武器」が見つからない人もいます。

武器というよりかは、俺はたまたまツイッターをやってたんですけど……自分はダメだって思い込むことが「武器」を無くしているんですよね。「武器」を見つける前に、自分はダメだという気持ちを持たなければ、自然と見つかると思うんですよ。

「俺はいける」と思うのも「武器」です。そう思える人の方が少ないので、「武器」になると思います。




 withnewsは4月から、生きづらさを抱える10代への企画「#withyou」を始めました。日本の若い人たちに届いてほしいと、「#きみとともに」もつけて発信していきます。以下のツイートボタンで、みなさんの生きづらさも聞かせてください。

みんなの「#withyou #きみとともに」を見る

いろんな相談先があります

・24時間こどもSOSダイヤル 0120-0-78310(なやみ言おう)
・こどものSOS相談窓口(文部科学省サイト
・いのち支える窓口一覧(自殺総合対策推進センターサイト

連載 #withyouインタビュー

その他の連載コンテンツ その他の連載コンテンツ

全連載一覧から探す。 全連載一覧から探す。

PR記事

新着記事

CLOSE

Q 取材リクエストする

取材にご協力頂ける場合はメールアドレスをご記入ください
編集部からご連絡させていただくことがございます